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2019/02/02

「シャイニング」を観る

昨夜NHKBSプレミアムで放送された「シャイニング」の録画を観た。1980年公開。スティーブン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督作品。BSプレミアムで放送したのは存在する3つのヴァージョンで国際版と呼ばれる119分と一番尺が短いものだった。

ロッキー山上のオーバールックホテルは極寒でオフシーズンとなる冬場。小説家のジャックは妻と息子を連れ、ホテルの管理を兼ねて冬場の住み込みをする事になった。霊感を持つ息子ダニーはある存在に気付く。そんな息子と不可解な行動をとるジャックの間で妻ウェンディは恐怖を感じ始めていた。

実はキューブリック作品ながら見逃してきた本作。「レディ・プレイヤー1」で扱われていたが、劇場鑑賞ではそれなりに脳内補間。ちょうどWOWOWで「レディ・プレイヤー1」を放送していたので見直したら、なるほどの再現度。というか237号室、浴槽での出来事は合成?と思える完成度。ただその後の死者とのバトルはやり過ぎ感が強い。

さて「シャイニング」本編は文字通りキューブリック印のホラー。手が込んだ感は無くオーソドックス。一番はジャック・ニコルソンの顔芸、いや鬼気迫る演技だ。ダニーを追う目線、カメラワークが不信感を誘う。シェリー・デュヴァルのホラー向きの表情も見逃せない。

そして何より音が怖い。この音無くして「シャイニング」の恐ろしさは伝わらない。音は手製スピーカーの凱旋門で再生したおかげで怖さ倍増。テレビのスピーカーでは物足らない。特にニコルソンに追い掛けまくるシーンの音の演出が凄い。

ただキューブリックの他作と比べ秀でているかといえば疑問。ややストーリーテリング不足は否めない。それでも佳作以上のクオリティなのがキューブリックらしい。

190202

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