「アクアマン」を観る
今日はDCエクステンデッド・ユニバース最新作「アクアマン」を観てきた。ジェイソン・モモア主演、「ソウ」のジェームズ・ワン監督作品。
灯台守のトーマスは海岸で謎の女性を助けた。彼女こそアトランティス帝国の王女アトランナ。政略結婚から地上に逃げたアトランナとトーマスはやがて恋に落ちた。子を授かった二人をアトランティスの追手が襲う。子アーサーとトーマスを想うアトランナは帝国へ戻る事を選択。そして現在。成長したアーサーはアクアマンとして地上と海を駆け巡るのだった。
本作はマーベルでいう「ソー」のポジション。神話、巨大帝国、親と子の関係、兄弟間の覇権争い、そして最強の武器と背景は似通っている。ただキャラが立つアクアマンは怒涛の展開で魅せていく。
何よりジェイソン・モモアがいい。粗野だが見た目通りに強さを誇示し、表情に優しさが溢れる。DCらしく理屈抜きに無双。「ジャスティス・リーグ」では説明不足で分が悪かったが、彼の成長の過程で師バルコとの出会いから最強への道、その才能を伸ばしていく姿が描かれている。
ニコール・キッドマン、ウィレム・デフォー、そして(エンドロールまで誰か気がつかなかった)ドルフ・ラングレンが脇を固める。一方、ゴシップで名を馳せたアンバー・ハードはなかなかの存在感。美しく強いヒロインを体現していた。ただアーサーの弟オームのキャラが弱いかなぁと。その点、ソーの弟ロキは偉大だ。
ビジュアルデザインは既視感が無くはないが、それでも水中でのシーンは見どころ。正直、ブラックマンタのデザインにしてやられた。あまりのレトロ感と間抜けなヤラレっぷりに笑うしかない。
DCの単独作として「ワンダーウーマン」同様に及第点の出来。最後まで飽きる事は無かった。リリースが「ジャスティス・リーグ」以前なら、DCエクステンデッド・ユニバースの戦況も少しは変わっていたかも。
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