「第91回アカデミー賞授賞式」を観る
WOWOWで録ってあった「第91回アカデミー賞授賞式」を観た。今ならPCやスマホでも観れるけど、やっぱテレビで観たかったら2日かかってしまった。
まず今回は司会者がいない事が大きなトピック。放送時間も実質2時間半だった。とにかくアカデミー賞授賞式というと、受賞スピーチの中断を促すようにオケが入る。テレビ番組としてはしょうがないが受賞者側にはちと迷惑。今回、司会者のトークを排除して番組のテンポを上げる狙いらしい。その結果が2時間半という事。
ただ今回、司会が無くなった事でエンタメ要素はかなり削がれた。オープニングトーク無し、出席者弄りも無し。だから短くなる。でも、それだけでなくテーマに沿って編集された過去作のダイジェストも無くなった。楽しみにしていたのに。唯一のエンタメ要素は冒頭のクイーンのメドレー・パフォーマンス(これは良かった!)に歌曲賞のノミネートパフォーマンスだけ。その中ではレディー・ガガとブラッドリー・クーパーの「Shallow」が気を吐いていた。
ただ追悼のコーナーは好きだ。故人となった映画関係者への感謝で拍手と共に送られていく。今年は橋本忍や高畑勲が取り上げられていた。
結局、授賞式だけでみれば、何が、誰がオスカーを獲るかに絞られる。作品賞は下馬評通りに「グリーンブック」。主演男優賞は「ボヘミアン・ラプソティ」のレミ・マレック、主演女優賞は「女王陛下のお気に入り」のオリヴィア・コールマン。彼らの受賞スピーチには驚きと歓喜に満ち溢れていた。
特に受賞の喜びに満ち溢れていたのは「ブラック・クランズマン」の脚色賞でオスカー部門初受賞のスパイク・リー。黒人としての立場、米現政権への批判を唱える。「ブラック・クランズマン」はテーマ、内容共に「グリーンブック」以外では観たい映画筆頭だ。
監督賞を始め4部門を制した「ROMA/ローマ」のアルフォンソ・キュアロン。Netflix発という点が新しいが、スクリーンで観れないのは残念。ホームシアターを想定しているのだろうけど、大画面で観てナンボと思うのは時代遅れなのでしょうか。
ノミネートを含め、より国際色、人種も豊かとなったアカデミー賞。視聴率が上昇で来年も司会者不在となりそうだが、授賞式らしいエンタメ要素をもう少しだけ戻してもらいたい。
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