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2018/12/06

「ウエストワールド」シーズン2を観る

Amazonプライムで配信開始された「ウエストワールド」シーズン2、全10話を日本語吹替版で観た。個人的にこれ程待ち遠しかったテレビシリーズも珍しい。パーティーでの大惨劇、アンソニー・ホプキンス演じるフォード博士の仕掛けがついに動き出す。

本シリーズの見どころは事前告知のあったショウグンワールドだろう。娘探しに出たメイヴがその世界に迷い込み、自分を映したような存在を知る。その姿、アカネを演じるのが菊地凛子。さらに真田広之に加え「ヒーローズ・リボーン」の祐真キキ、「ウルヴァリン: SAMURAI」のTAOが将軍世界を彩る。彼ら日本人俳優の活躍が嬉しい。

今回は吹替版で観始めたが、第5話「アカネの舞」はメイヴ演じるサンディー・ニュートンが日本語を操るため、一度観た話を字幕版で観てみた。流暢とはいかないまでも、真田広之が指導した通りに心の通ったセリフが伝わってくる。是非、第5話は字幕版でも観て欲しい。

また第6話の終幕、志を果たしたメイヴたちが望む箱根越しの風景は見覚えあるところ。それも嬉しかった。ただあくまでショウグンワールドは一つの並行世界であり、本筋はドロレス、バーナード、ウイリアムの物語となる。

ジョナサン・ノーランの作る話の骨格は、さすがノーラン兄弟と思える多重構造。しかも単純にロボットの反乱だったオリジナルと異なり、他のSF作品のエッセンスが注ぎ込まれている。特に新世界に関する考え、描写はP.K.ディック的でもあり、SF観は21世紀以降の発想と言える。スクリーンサイズに注意して物語を観て欲しい。

個人的に琴線に触れたのは第8話「キオク」。脇役と思っていたネイティブ・アメリカンのホスト、アキチタを巡る話。愛する人と引き離されても、転生し彼女の姿を追い掛けていく。ホストの感情、AIの自立、進化を物語る。アキチタだけでなく、ホスト、人に限らずそれぞれの物語が散りばめられており、優れた群像劇でもある。

パークでのホストの反乱はどうなっていくのか。バーナードに仕組まれたものとは、そしてドロレスの目的。時系列は複雑に思いきや、伏線となって最終話に結びつく。物語のテーマは深く、シーズン1同様に全て理解するのは難しい。そしてシーズン3に向け、新たな始まり。物語は更なる広がりを見せそう。大オススメのテレビシリーズだ。

181206


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