「レゴバットマン ザ・ムービー」(吹替版)を観る
今朝はだいぶ前にWOWOWで録ってあった「レゴバットマン ザ・ムービー」(吹替版)を子供と観た。子供向けと侮る無かれ。レゴの世界観さえ許容すれば、なかなかの内容。しかもバットマンを含めた優れたパロディー映画である。
ゴッサムシティを守るバットマン。宿敵ジョーカーは街を襲うも呆気なく捕まってしまう。だがそれはバットマンの心理をついた作戦を秘めていての事だった。
映画ファンならオープニングからニヤける演出。これまでの映画版、テレビ版のバットマンのセルフパロディーが楽しい。またバットマンを擁するDCコミックだけでなく、ハリポタ等ワーナー映画のキャラクターが出演、街に宇宙へと大活劇を繰り広げる。
オリジナルでは残虐なジョーカーも、レゴの世界では朗らかな悪党に変わる。バットマンとのやり取りも友情でないが、何とも言えない繋がりを感じる。それが物語の導引であり、子供たちの気持ちに何かを残すだろう。でも同じ視点でオリジナルの映画版を観る事はできないが。
吹替はダサカッコな山寺宏一のバットマンがいい。バットマン売りの孤独さもこの作品では自虐ネタに変わる。これって初見の子供には解らないかも。でもこれまでバットマンを観て来た身にはとても可笑しい。
また吹替版は単に子供向けに敷居を下げるだけでなく、文化的なローカライズも行なう。ロビンに小島よしおをキャスティングしている点もそうだ。原語では言っていないギャグだが、上手く昇華されている。これなら演技を含めてアリだ。おかげでうちの子供のウケも良かった。
映像はCG臭は皆無。ストップモーションでは?と思わせるくらい、レゴワールドに浸れる。ビークルは縦横無尽、バットマンのアジトもカッコいい。映画版のレゴはワーナーと単独契約かもしれないが、あわよくば映画版のレゴ・アベンジャーズも観てみたい。
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