「カメラを止めるな!」を観る
今日は地元公開となった「カメラを止めるな!」を観て来た。SNS時代、クチコミで人気が拡散、そんな話題作がやっと地元にもやって来た。初日、最初の上映回とあってほぼ満席。夏休み、これからお盆休みに入っての盛況。この田舎のシネコン(そして配給会社も)もしてやったりと言ったところ。
物語は触れません。巧みな構成でアイデアの勝利。その世界観はポスターの通り。何を言ってもネタバレになりうる。強いて挙げれば、始まって30分は事の行く末を見守るのみ。ただそんな中で笑いと恐怖、そして謎を散りばめつつ、本編後半でそれら伏線が回収されていく。
この作品には笑いよりも共感という言葉が似合う。10年前ならマニア向けの映画に終わったかもしれない。今や誰もが動画を撮り、作品を作る時代。撮影あるある、映画ファンには映画あるある、本編でのエピソード一つ一つが観る者の共感を呼ぶ。ラストシーンに至るエピソードと手作り感がいい。
そして何より本作のキャストが無名なのも正解。だからこそそれぞれに個性的、配役の妙、演技に漂うB級臭も楽しい。特に可笑しかったのは「ぽん!」。きっと観た人にだけは伝わるだろう。
満席の劇場に笑いが起こる、そんな経験も久しぶり。タイトルはまさに劇中監督での心の叫び。今年の邦画屈指、オススメの痛快作だ。
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