「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」を観る
今夜はSWスピンオフ「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」を観てきた。若き日のハン・ソロとチューバッカの出会い、盟友ランド・カルリジアン、そしてミレニアム・ファルコンとの物語が描かれる。本国アメリカでの興行と評判は今ひとつ。だがそれで敷居を下げたせいかもしれないが、意外に楽しめる一作だった。
帝国軍の支配が続く銀河。惑星コレリアに住むハンは幼なじみのキーラとスラムから逃れる夢を見ていた。そしてその機会を得るも、ハンはキーラと離れ離れになってしまう。3年後、帝国軍の配下で経験を積むハンの前にベケットという名の男が現れる。
本作はSWエピソード4以前の物語ながら、ランドとの関係性からもエピソード6まで観ていたほうがいい。ビジュアル、コスチューム、そしてブラスターとニヤリとさせられる。中でもファルコン号の存在は欠かせない。独特の照準器に台座、帝国軍の猛追を掻い潜る姿にその後の面影が見えてくる。本作のもう一つの主役だろう。
主演のオールデン・エアエンライクがハリソン・フォードに似ていないと揶揄されるが、そんな事は始まって間も無く気にならなくなる。一方、ベケットとの師弟関係で一癖あるウディ・ハレルソン存在感が光る。ハンと(少しだけ若い)チューバッカとのやり取りもその後のエピソードを想起させる。ただその描き方が全般ドライな事。如何にもSWらしい点ではある。
音楽は「ボーン」シリーズのジョン・パウエル。彼のスコアはジョン・ウイリアムズのオリジナルを巧く取り込み、観る側の気持ちを昂らせてくれる。必聴。
何となく本作の続編ありきな伏線を見せるが、どうだろう。ルーカス印時代と比べ、ディテールの浅さも気になる。とはいえ、エピソード7以降で絶望したファンに本作は朗報だろう。
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