「ブラックパンサー」を観る
今夜はMCU (マーベル・シネマティック・ユニバース)の最新作「ブラックパンサー」を観てきた。「シビル・ウォー」で鮮烈デビューしたブラックパンサーの単独作。アンジェラ・バセット、ルピタ・ニョンゴ、フォレスト・ウィティカーらオスカー俳優を従え、チャドウィック・ボーズマンが主演する。
アフリカに位置する小国ワカンダ。途上国として知られていたが、実は超科学技術で繁栄した国だった。そしてその中心にはヴィブラニウムと呼ばれる鉱石の存在。だがある組織にヴィブラニウムが奪われてしまう。国外に情報が奪われる事を恐れた新国王ティ・チャラは、ブラックパンサーとしてその組織を追う事になった。
本作は「シビル・ウォー」で語られなかったブラックパンサー・エピソードゼロ。まるでワカンダの国威発揚作品と言ったらいいか。何故、ブラックパンサーが強いのかという点は本作のイントロダクションの3分でほぼ語られてしまい、話を繋ぐ動機はヴィブラニウムと国王争いに移されてしまう。
特にほぼ全編となる国王争いのくだりは食傷気味。アフリカの民族問題を反映させたクライマックスも、アクション重視のマーベルにしてはCG頼り。Xウイングばりの空中戦も要らない。ちなみにそんなワカンダの超科学技術はトニー・スタークを不要にさせる程である。
そして気になったのは韓国でのカーチェイスシーン。既視感たっぷりと思い出したのは「キングスマン:ゴールデン・サークル」の冒頭に似ていたからだ。そして追い駆けっこする車はトヨタの四駆にレクサスの組み合わせ。そりゃヒュンダイじゃ役不足でしょと納得。
この内容で2時間15分は長い。個人的に気になったのはアンディ・サーキスの出ていた過去作「アベンジャーズ」のエピソードって何だっけ?という事だけ。結局、思い出せなかった。たぶん「アベンジャーズ」のファンなら観て損はないが、この作品を観なくても「アベンジャーズ」次作への影響は全くないだろう。
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