「キングスマン:ゴールデン・サークル」を観る
今夜は盟友N氏と今年劇場一本目「キングスマン:ゴールデン・サークル」を観て来た。前作のヒットを受けてのシリーズ第2弾。マシュー・ヴォーン印のキレッキレでポップな英国スパイが米国スパイと共闘し、巨大麻薬組織と戦う。
突然、集団に襲撃を受けるエグジー。脱出に成功するもキングスマンの情報が漏洩、本部共々破壊されてしまう。その主犯こそ世界的な麻薬組織ゴールデンサークルだった。まもなくリーダーのポピーは世界を恐怖に陥れる計画を実行する。難を逃れたエグジーたちはアメリカのスパイ組織ステイトマンに助けを乞う。
前作がスパイ誕生、紳士作りの「マイ・フェア・レディ」的なアプローチだったが、本作はがっぷり四つの「007」のオマージュが感じられる。冒頭に続くアクション、巨大な敵基地、そして雪山。前作同様に様々なガジェットも登場する。ただそれらがポップに彩られるのが「キングスマン」流。優れた続編は前作の韻を踏んだパロディでもある。
ロックでポップな音楽の使い方もいい。あの有名セレブが物語に絡んで登場。豪華キャストが霞むほどなかなか魅せてくれる。クライマックスシーンでは彼の曲が最高のBGMとなる。
欠点を挙げれば、心に残るような物語で無い事、やや長尺過ぎかな位(その点も007っぽいが)。でもグロい描写とドラッグが無ければ、週刊少年ジャンプのような映画なのに。
冒頭のカースタントもVFX処理が多く、全体のアクションはそこが持ち味ではあるが、ただシリーズとして飽き頃。物語としても店仕舞い感がある。「キック・アス」で注目され、「X-MEN」シリーズに新風を吹き込んだマシュー・ヴォーン。次のステージに期待したい。
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