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2017/09/10

WOWOWで「すばらしき映画音楽たち」を観る

WOWOWで録ってあった「すばらしき映画音楽たち」を観た。タイトルの通り、映画音楽に着目したドキュメンタリー作品。ただ原題が「SCORE」である事から基本オケが対象。80年代の主題曲、サントラブームに関わる内容は触れていない。

本作は映画音楽の歴史を追ったものであるが、前半は製作過程、特に使用する楽器の幅の広さに目を奪われる。作品の多様化で使う音は劇的に増えた。倉庫に溢れる楽器群、端から見て使い方が解らない程。楽器直に白マーカーでコードが書かれてるものもあった。一作の音のために買った楽器をそのまま返品するエピソードが可笑しい。

70年代以降のシンセ、ジャンルの多様化はあれど、やはりオーケストラこそ映画音楽の本丸。20世紀、21世紀の映画音楽はクラシック音楽と並ぶ最後のオーケストラスタイル。そこで欠かせないのが、ジェリー・ゴールドスミスとジョン・ウイリアムズの二人。共に天才的でキャッチーなスコアを提供してきた。

特にジョン・ウイリアムズ。誰もが一目置くのは当然。「スターウォーズ」でのスコアは言うまでもなく、スピルバーグ作品との関わりは当時のインタビューを交えて面白く観た。またクリストファー・リーブが「彼のスコアが無いとスーパーマンは飛べない」と話すのが可笑しかった。

そしてダニー・エルフマンやハンス・ジマーら、そして映画音楽以外のジャンルからの参入に触れられていく。映画製作での音楽の重要性に加え、近年は商業的成功を担う立場。ヒットメーカーのハンス・ジマーでさえ、その負担を感じると言う。大作の中には「歴代興収トップ20に入らないとペイしない」と嘆く関係者のインタビューが痛々しい。

おそらくユニバーサル系製作配給のためか、他の映画会社への掘り下げが少なめなのが惜しい。ただ作曲家各々の一人でドキュメンタリーが一本できる程の人たちばかり。いずれ観る機会も出てくるであろう。本作はその導入として映画音楽好きなら観て損はない。

170910

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