「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観る
今日は「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」を観てきた。マイケル・キートンが”創業者"レイ・クロックを演じ、マクドナルド兄弟との出会い、システム化された厨房にフランチャイズ経営、そして全米へ拡大。その顛末が描かれていく。
1954年、セールスマンのレイはミキサー機を売り歩くも鳴かず飛ばずの日々。だがそんな中、6台のミキサー機の受注に成功する。驚きに受注元を訪れるレイ。そこはマクドナルド兄弟のハンバーガー店だった。流麗にシステム化された店舗に触発されたレイは、兄弟とのフランチャイズ経営に乗り出す。
自己啓発に溺れるも50代のしがないセールスマンが、運命を感じた瞬間に根気と信念で成り上がる。観ていてその姿に惹き込まれていく。人生の歯車があった時、彼は何もかも手に入れる。金と野心は人を呼ぶ、そんなレイにアンチヒーローならお任せのマイケル・キートンが良く似合う。
スピーディーで現代的な演出は、50年代を彩るアメリカの風俗文化共々何とも心地いい。特にマクドナルド兄弟がシステムを生み出す過程が面白い。彼らは優れたイノベーターだったが、レイの嗅覚が捉えたのは彼らのシステムだけでは無かった、その拘った真の”ヒミツ”に納得。そんな秘話に反し、レイも「まくど」と称する関西に苦笑するだろう。
レイの拡大路線に対しマクドナルド兄弟が拘った品質管理は、日本マクドナルドで起きた事件を先読みしているようで興味深い。ファストフードの裏側、後半に描かれるシェイクの顛末も可笑しい。これなら吉野家やココイチにでも大きなドラマがありそうな気がする。
殺しもエロもない2時間ながら、今年屈指の面白さ。仕事につらさや迷いを持った人になら元気を与えてくれる。ただこの映画を観たからと言って、マックが食べたくなるかという訳ではないけれどね。
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