「ワンダーウーマン」を観る
今夜は「ワンダーウーマン」を観てきた。DCエクステンデッド・ユニバースの一つであり、「バットマン vs スーパーマン」で初お目見えしたあの彼女が初タイトルとなる。ザック・スナイダー製作、女性監督パティ・ジェンキンスによる作品。
孤島に住む女性だけのアマゾン族は来るべき敵に備え、訓練に勤しんでいた。王女ダイアナはそうした中で育てられ頭角を現していく。だが彼女の出生には秘密があった。そんなある日、ダイアナの目の前に飛行機が墜落。乗員を助けに海へ飛び込むのだった。
ザック・スナイダー色の強いDCエクステンデッド・ユニバースにあって、これまでは物語の弱さが目立っていたが、本作はその心配が少ない。マーベルに対しDCの狙う客層はやや高めだから、大人の鑑賞にも耐える。前半はダイアナの出自、後半は飛び出した世界と戦争、ラスボスとの対峙が描かれていく。
ストーリー展開は何となくマーベルの「キャプテン・アメリカ」の第一作に似た感じ。ただ本作ではトレバーとの出会いにダイアナの戦うさだめを与えていた。戦火の中、爆音でやられた中のやりとりが泣かせる。作戦を帯同する仲間もいい。そして「バットマン vs スーパーマン」にも登場したあの写真に繋がる。
「バットマン vs スーパーマン」でスーパーマン以上に活躍したダイアナゆえ、ラスボスとなる相手に不足なし。ただ如何せんザック・スナイダー色に染まるバトルは一長一短。能力を魅せるにはいいが、食傷気味に感じてしまうのはマーベル以上にCG頼り、CG臭が強いゆえか。
それでも「ジャスティス・リーグ」への伏線、かつてのテレビシリーズで育った興味等、観る動機に応えてくれた出来だった。
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