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2017/06/03

「LOGAN/ローガン」を観る

ヒュー・ジャックマン主演によるウルヴァリン最終作「LOGAN/ローガン」を観てきた。

マーベル・シネマティック・ユニバースでスピンオフの先駆けとなったウルヴァリン単独作。前二作同様に「X-MEN」シリーズとの接点を持ちながら、独自の世界観で描かれている。ある意味、「X-MEN」のパラレルワールドと考える事もできる。

不死身の体に陰りが見えたローガン、老いのために超能力が制御できなくなったチャールズ。そんな二人の前に謎の少女が現れる。本作は彼らを執拗に追う者からの逃走劇であり、三人によるロードムービー。

時代は2024年、ミュータントは衰退。ローガンは運転手兼用心棒稼業で暮らす。帰宅した彼はチャールズを看る日々。そんな設定だけでこれまでと一線を画す事が判る。物語も然り、残酷描写も多い。これまでのシリーズ、ウルヴァリンの一刀両断さえ、ライトな表現だったと気づく。リアル描写だからこそ、生死を分かつ姿が際立つ事になる。

そんな本作でウルヴァリン/ローガンの物語は終局へ向かう。その手法は劇中で示されたようにズバリ西部劇だ。ロードムービーである事に加え、ローガンの悲壮感とマッチする。アバンタイトルも含めて往年のアクション映画を思わせる。ヒュー・ジャックマン自身、若きイーストウッドに似た風貌を持つために違和感はない。やがて少女との関係にローガンにある感情が芽生える。

惜しまれるのは、観ていて導入部、前半がタルかった感じがした事。だがローラが登場し、キレッキレのアクションを魅せると目が覚めた。やがてローラとローガンの出生が重なり、二人の関係性が深まっていく。その時ローガンは単なるヒーローではない。他作に比して人間的だ。その姿こそ監督が描きたかった点ではないか。

もう一つ残念な点はヒューがローガン/ウルヴァリン役を降りる事。2000年からはや17年。全シリーズを通して同一キャラを演じたのは彼だけだ。ブライアン・シンガー監督と共にウルヴァリン像を作り上げた功績は大きい。本シリーズのファンとして、その集大成たる本作を味わう事ができた。

170603



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