« 「スズキスイフトRSt」に試乗する | トップページ | 「ハクソー・リッジ」を観る »

2017/06/23

「22年目の告白-私が殺人犯です-」を観る

今日は藤原竜也、伊藤英明共演の「22年目の告白-私が殺人犯です-」を仕事帰り、レイトショーで観てきた。韓国映画のリメイクだが、オリジナルは未見。何処までオリジナルが踏襲されているかは判らない。

1995年、東京で4件の連続殺人事件が発生。その事件を追っていた牧村刑事は、先輩刑事と共に第5の事件に巻き込まれてしまう。そして22年。時効が成立した連続殺人事件に対し、その犯人と名乗る男、曾根崎が現れた。そしてその告白本と共に世間を席巻。だが牧村を始め、5つの事件の被害者たちは怒りをあらわにするも、曽根崎の前では何もできなかった…

キモとなる物語の構図はネタバレになるために触れない。とにかくキャスティングが素晴らしい。ヒーロー、ヒール共に演じられる藤原竜也を配役し、前半の劇場型(激情型)演出と後半における心情的な演じ分けに唸らされる。特に前半は藤原の独壇場だ。

その上で敵対する牧村を演じる伊藤英明も負けていない。22年の苦悩を若手時代から現在までを絶妙に演じる。観客は牧村に感情移入し、かつ惹きつけられる。これまで熱血系のキャラクターを演じてきた面目躍如。そして物語は第3幕以降、大きな転換を迎える。

本作は22年の月日をテンポ良く見せつつ、5つの事件の被害者たちの立場を無駄なく織り込み、物語は終局を迎える。劇場型のようで実は登場人物が整理されており、また伏線の回収も巧い。ただ本作は題材が殺人なのでそれらしい辛い描写も多く、誰もに薦められないのが残念。しかしながらサスペンスとして一級品であり、それ系が好きな人にオススメしたい。

170623


|

« 「スズキスイフトRSt」に試乗する | トップページ | 「ハクソー・リッジ」を観る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「22年目の告白-私が殺人犯です-」を観る:

« 「スズキスイフトRSt」に試乗する | トップページ | 「ハクソー・リッジ」を観る »