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2017/05/13

「湯けむりスナイパー」を観る

ファミリー劇場で録ってあった「湯けむりスナイパー」を観た。ずっと気になっていたドラマ。2009年制作、テレビ東京系ドラマ24枠初期の作品であり、のちに「モテキ」を撮る大根仁の作品でもある。「バイプレイヤーズ」のコワモテ遠藤憲一が本作で初主演。

殺し屋の源は穏やかな余生を過ごすため、山里にある温泉宿の仲居として働く事になる。旅館の人々、宿泊客との交流の中、新たな人生を送る源。だが彼の居た組織は黙っていなかった。

作風は大根仁が再度ドラマ24枠で製作した同じ原作者の「リバースエッジ 大川端探偵社」と同様、徹底してハードボイルド。ただこちらはフィルムタッチでなく、明るめのビデオ撮りのためにマイルド感が漂う。とはいえ、男臭いセリフに反しストリップ、温泉入浴にお色気シーンと男子には深夜番組特有の楽しさが溢れている。だから子供の寝ている時間にしか観れないのだが。

遠藤憲一演じる源さんの旅館での不器用さに反したプロフェッショナルな目線、目の保養を含めたカトリーヌ山岸、そのもう一つの姿である山岸トモヨ、旅館の番頭に女将、仲居の由美ちゃんなど等、影ある人生とささやかな幸せ。旅館に集う人々の人間模様が絡み合う。

個人的に気に入ったのは、子供の頃から他人の気がしない番頭を演じるでんでん(「お笑いスタ誕」出身)の名バイプレイヤーぶり、Qを演じる(暗闇司令以来の)長門裕之の存在感、さらに志賀廣太郎は「三匹のおっさん」と違った顔を魅せてくれた事。いいドラマは配役に細かい配慮があるものだ。

毎回正味30分のドラマながら内容が濃かった。そして何より演出・大根仁の世界観の作り方が上手い。クレージーケンバンドが主題歌を含めて音楽を手掛けるが、これがベストマッチ。大根仁は音楽を撮れる数少ない名演出家でもある。

「湯けむりスナイパー」は殺し屋と温泉旅館という一見ミスマッチな設定をハードボイルドでまとめた傑作だ。スペシャル版ドラマの放送があったというが、こちらも是非観てみたい。
「ウィッス!」

170513

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