映画「テラフォーマーズ」を観る
今朝はWOWOWで撮ってあった映画「テラフォーマーズ」をながら見で観た。昨年公開も酷評の嵐に見舞われた本作。その期待?に違わぬ出来に納得した。
原作はKindle無料時に1巻だけ読み、世界観は既知。面白さと相反し実写化は相当なハードル。この映画を観て、これってアニメ向けの素材と痛感した次第だ。ダメなところを挙げていったら指の数が足らなくなるほど。もちろん虫になってもその数は足らない。
まず何故特殊メイクにこだわるのか。バグズ変身後は質感の乏しさに溢れる。これがヒーロー番組なら許されるだろうが、あくまで巨額を投じた大作。毎度、顔のアップを見ていたら、とても耐えられなかった。もう少し何とかならなかったのか。敵も質感的にゴキブリに見えないし。
あと池田秀一によるナレーションがいただけない。聞き取り難いというか、ナレーションを務める番組「おぎやはぎの愛車遍歴」ではそんな事ないのだけど。その上で説明に頼った世界観作り。中身もスカスカ。物語も読んでいた1巻の内容をなぞっただけで緩急もない。その終わりは映画オリジナルのようで続編を匂わせるが、この出来では?が付く。
一方でCGチームの頑張りは評価したい。この映画は三池崇史監督の映画ではなく、そのほとんどがCGチームの努力により作られた映画だと判る。失敗させた監督の罪は大きい。三池監督らしさは愚連隊、ヤクザ臭のプンプンするキャスティングぐらいだろう。そもそもこれまで三池監督の作品を面白いと思った事は無いけども。
本作は観なくてもいい映画、二度と観る事はあるまい。早々に消してしまった。
| 固定リンク
コメント