「スズキイグニス」に乗る
妻のソリオが定期点検だったため、スズキのディーラーを訪れた。点検ついでに試乗というのが恒例。今回乗ったのがうちのソリオと同じマイルドハイブリッド搭載(エンジン周りも同じ)のイグニス。試乗車は4WDが用意された。前回のアルトワークスのような事前予約は不要。ちなみに盟友N氏は既に試乗済みでイグニスを絶賛していた。
まずイグニスの第一印象はその外観からレトロ感ととるか、バタ臭さととるかで違う。個人的には、かつてのスズキフロンテ、そのオマージュとみているがどうだろうか。リアビューはその面影が残る。ただスズキの車で格好良さを感じる事はあまりないが、それも個性という事。
ちなみに試乗車のカラーリングは一言ダサい。金の下地に赤のラインはまるでモビルスーツ(もちろんオプションです)。どうせフロンテをイメージするなら、一色で渋く決めたいところ。内装も色のアクセントを入れているが、ドアは白地が主のパネルで商用車っぽい。汚れが目立つ感じはペケだが、あえて狙っているのだろうか。
操作性は現行ソリオと同じ。ハイブリッド車向けの情報画面もほぼ同じ。ただ設定のせいなのか、アイドリングストップに入ると、稼働時間画面に切り替わり積算表示となる。個人的には燃費画面の方が有用だと思う。スピードメーターは黒の下地に白文字で見易い。ただ時速の切り方で0キロを真下に配置したのはペケ。市街地での利用域を考えれば、0キロの位置は真下より少し角度をつけて左下にすべき。
ハンドルは細くやや軽め。ただそれも慣れだろう。乗ってのボディサイズ感はソリオよりもひと回り小さめで腰高。目線も高い。シートのホールド感と相まって一体感を演出する。アクセルの出だしはややナーバスな気がしたが、まもなくそれも気にならなくなった。
約30分、14キロ弱の小ドライブへ。間近には日本屈指のワインディングロードがあるが、その入り口付近まで往復する。市街地から登り道に入ると4WDらしく力強い走りを感じる。繰り返されるカーブでも安定。これは楽しい。小さいボディサイズで剛性もありそう。戻り時間を考えて途上で折り返してしまったが、それも惜しいほど。下りもいい。市街地でもキビキビ走るし、見た目に反して中身は一流。これも一つの個性。ちなみにディーラーに戻る際、その味わいに痺れたせいか店を追い越してしまった。赤信号を利してUターンで戻る。
ちなみに燃費計の数字は16キロ。ソリオを満タン法で見た時にあまり差がなかったので、スズキの燃費計は案外当たっているのではと思う。所持するフィットシャトルハイブリッドとどっこいの燃費ならこのイグニスも十分にアリだ。というより、4WD、ハイブリッドで楽しいという点からイグニスはアリ。狙うならデュアルカメラブレーキサポートの付くセーフティパッケージでしょ。フィットはいくらで買い取ってもらえるだろうかと夢想。
渋過ぎるルックスゆえリセールバリューは期待できないが、乗り潰す気ならアリ。いや勿体無い。でもいいよイグニスは。持ち帰ったパンフレットが眩しい。
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