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2016/08/06

「ノストラダムスの大予言」を観る

 ネットに落ちていた東宝作品「ノストラダムスの大予言」を観た。1974年公開の幻の作品として知られる。何故、”幻”とされるかは作品内のある描写が、公開当時に某団体の抗議受けたためによる。「ウルトラセブン」の第12話と同じだ。それ以外に描写のエグさもあり、それだけにとどまらない事も多少は影響していると思う。それゆえいまだにソフト化されていない。

 当時の大ベストセラー五島勉著「ノストラダムスの大予言」がベースとなっているが、ストーリーは主人公を配したオリジナル。そして主人公の環境学者を演じるのが丹波哲郎。全編丹波の独壇場だ。かつてショーン・コネリーと渡り合った唯一無二、圧倒的な個性は健在、終始ストーリーを牽引する。クライマックス、環境悪化に国会で総理を問い詰める丹波。そして議事堂の前を闊歩する姿はまるでGメンだ。

 共演に黒沢年男、由美かおると当時の東宝キャスト並ぶ。黒沢の幻覚か、縮む人々に加え、突然踊り出す由美かおるのバックに生命の樹のような絵が現れる。ミュータントよろしく歩くのがメチャ速い少年、ジャンプの際立つ少女に超暗算に優れた子供が登場。暴走族はバイクごと崖から投身。それぞれのエピソードは世紀末感を漂わせる。ただパプアニューギニアの原住民が明らかに日本人というのは当時の東宝作品らしい。

 一部唐突、トンデモな展開があるものの、遺伝子組換え等、環境に関わる説明は今にも相通じる。特筆すべきは3.11を予言したような福島に関する描写がある事だ。しかも施設の脆弱さを言い当てている。ここでの1999年7の月に関する丹波の長ゼリフが圧巻。これに応える政治家以上に政治家に見える"総理"山村聰の存在感も凄い。当時は単なるパニック映画だったかもしれないが、”予言”としてみると侮れない。問題の特殊メイクも今見ればチープだしグロさもそれ程でない。今こそ”幻”の封印を解いてみてはどうだろうか。

160806

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