趣味と、テレビと、今思うこと
先週の永六輔さん、そして大橋巨泉さんとテレビで親しんだ方々が立て続けに亡くなった。両方共に個性的で様々な形で触れてきた。
永さんというとまず浅田飴のCM。どんなに舐めても舌足らずな口調は変わらない。それを知ってる人、真似る人の世代は知れるもの。永さんの個性で長年に渡りほぼ不変のCMだった。もう一つはNHKのバラエティー番組「テレビファソラシド」。「笑っていいとも」以前にタモさんを起用した番組でもある。単なるバラエティーに非ず。必ずテーマを元に余韻を残す。観ていた小学生当時、何か不思議に惹きつけられる番組だった。
巨泉さんは物心ついた時には萩本さんと共に視聴率王的な存在だった。「頭の体操」からあの「クイズダービー」、「世界まるごとHOWマッチ」や親に隠れて観ていた「11PM」とヒット番組は枚挙いとまがない。
インパクトがあったのは「巨泉のこんなモノいらない」という番組だった。時に社会派だった月曜11PMから派生。それまでゴールデン帯では無かった巨泉の社会的提言バラエティー。筆者的には同番組の最終回は「巨泉」と揶揄した事(実際の最終回は「国境」)があったが、のちに自ら国会議員になった事、その顛末は如何にも巨泉さんらしい。
また24時間テレビの初回スタッフの一人でありながら、今や福祉バラエティー化した同番組を批判。歯に衣着せぬ立場を貫き、自分の主張を曲げない姿を見せた。
個人的には競馬と巨泉さんの関わりが興味深い。既に現役予想家を退いた頃、スーパー競馬にゲスト出演。ミホノブルボンの皐月賞当時で「ダービーでライスシャワーが面白い」と発言。本番は超人気薄で2着に入った事、のちに名ステイヤーとして名を馳せる事になるとは。クラシックはディープ産駒を買えばいい今と違い、先駆者の一人として血統的洞察に基づいたコメントだった。
永さんにしろ、巨泉さんにしろ、我が父母とほぼ同じ世代。晩年、国に対する見解、憂い、想いは重なる。それを引き継ぐ世代として冷静な目線は保っていきたい。それに限らず、二人の見識が少なからず我が血肉になっていると思う。ご冥福をお祈り致します。
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