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2016/07/09

シリーズ好きな映画:「ザ・シークレット・サービス」(吹替版)を観る

 今日はWOWOWで録ってあった「ザ・シークレット・サービス」の吹替版を観た。1993年製作、クリント・イーストウッド主演、ウォルフガング・ペーターゼン監督作品。吹替版となれば、イーストウッドの声はもちろん山田康雄氏。山田氏がイーストウッドの声をあてた最終作は「パーフェクト・ワールド」との事だが、本作はその一作前にあたる。

 フランク(イーストウッド)はかつてケネディ大統領を守れなかったシークレットサービス。高齢も未だ現場主義の男。そんな中、大統領暗殺の脅迫状が届く。暗殺者とフランクの駆け引き、難航する捜査への焦り。大統領と支援者のパーティーが催される中、強硬な捜査から仕事を外されてしまうフランク。だが暗殺者の魔の手は大統領に近づきつつあった。

 イーストウッドは監督を兼務する事があるが、本作はドイツ人監督のペーターゼンによる。大統領を守るシークレットサービス、それを演じるのがハリウッドスター=イーストウッドという構図が如何にもアメリカ人好み。加えてイーストウッド監督作特有の毒がない分、娯楽作として仕上がっている。

 劇中、レネ・ルッソとの(あり得ない年の差)ロマンスもあるが、あくまで娯楽作としての箸休めと割り切りたい。やはりみどころはイーストウッドと暗殺者ジョン・マルコヴィッチとの対決だ。その過程、やり取りと駆け引きが面白い。マルコヴィッチは本作で大ブレイク。特異な風貌とキャラから、のちに「マルコヴィッチの穴」なる怪作も生まれた。ネタバレになるが、趣味モデラーたる暗殺者の小道具も面白い。音楽はイーストウッドとは「荒野の用心棒」以来久しぶりのエンニオ・モリコーネでサスペンスフル、クライマックスの盛り上がりは最高だ。

 さて吹替版に話を戻す。劇中のイーストウッドはペラペラ話すような男ではない。ふとしたひと言、セリフに味がある。イーストウッド本人との声の違いは認めるものの、そこに山田氏による声=魔法が加わるのだ。だからこそイーストウッドの出演作品は吹替版で観たくなる。山田氏の「やれやれ」は「ダーティハリー」以来、耳馴染み。そして本作の聴きどころは間違いなく「高めを狙え」だろう。

160709


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