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2016/07/30

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」を観る

 WOWOWで録ってあった「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」を観た。原作未読、アニメ版は途中離脱。録画忘れも理由だが、何か性に合わなかった点が大きい。個人的に熱の無い分、実写版は冷静に観る事ができた。ただそれでも傑作とは言い難い。

 他所で言い尽くされた映画なので、物語説明は割愛。まず原作が未完のため、後編たる「エンド オブ ザ ワールド」が映画オリジナルというのも判る。僅かに見たアニメ版では馬が移動手段だったが、こちらは特殊車両。日本人の、日本人による、日本人だけの映画。さらに後編で明らかになる巨人の秘密も我々の住む現実世界とのリンクが現れ、原作の持つ世界観が壊されている。その秘密も映画をよく観る者にとってありきたりで新味がない。

 世評通り、前後編に分ける意味も感じない。頑張って2時間ちょっとにまとめればいいのに。そう思う所以はストーリーテリング(脚本、演出)の下手さに尽きる。樋口監督は「ローレライ」で汗臭さの足らない戦争映画を、「日本沈没」では場違いなロマンスを演出。戦闘、ビジュアルには定評があるが、人と人の場面になると途端に青臭くなる。特に本作は脚本がお粗末だから、青臭さがより鮮明になる。熱演も大根演技に変わる。

 それとやはり映画ファンは映画制作に関わるべきでない。ファンの理想は映画制作の妨げであり、逆に映画制作の現実がファンの理想を壊す。脚本に関わった有名映画ライターは自ら描いた内容と映画の違い、改変を実感したというが、それを含めての映画作りだし、ずっと映画の裏側を見てきた者にとって周知の事。今後、映画ファンとして筆に影響がない事を祈る。

 映画館ではスルーしたし、レンタルで観たいと思わなかったのでWOWOWで録って良かった。それにこの作品、あくまで樋口監督次作へのステップだったんだよ。エンドロールを見ていて多くの人が両作に関わっている事が判る。それに傑作「シン・ゴジラ」を観た後だから言える、とフォローしておこう。

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