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2016/07/16

「ニューヨーク1997」を観る

 昨夜NHKBSプレミアムで放送された「ニューヨーク1997」を録ってあったので観た。1981年アメリカ映画。カート・ラッセル主演、ジョン・カーペンター監督によるカルト的人気作品。実はこれまで何度か、断片的に昼の映画劇場で見ていた気がするが、今回初めて冒頭からじっくりと観た。なるほど、製作時期を考えればなかなかの世界観を持つ作品である。

 犯罪率が400%に達した近未来のアメリカ。マンハッタン島は巨大な壁で隔離された巨大な刑務所となっていた。その頃エアフォースワンが人種解放組織に乗っ取られ、脱出ポッドで大統領は逃げのびた。だが大統領のいる場所こそマンハッタン島であったのだ。警察本部長のホークは間もなく投獄されたスネークを利用し、大統領救出を企てる。

 80年代で考える近未来、世紀末思想。暴力が蔓延する街。力のあるものが支配する世界とは「北斗の拳」も影響を少なからず受けたであろう。WOWOWで今週から2週にわたり「進撃の巨人」が放送されるが、巨大な壁というのも相通じる。これらのアイテムは当時では考えられなかったものばかり。そんな音楽まで手掛けるカーペンターの世界観作りが素晴らしい。なお主人公スネークの名は「メタルギア」シリーズに受け継がれている。

 CG無き時代、マンハッタンや自由の女神の描写、荒涼感等、VFXは健闘している。ただ今観てしまうと失笑気味な描写も少なくない(例えばスネークの”タトゥー”とか、声明を録ったカセットとか)。

 ただ見どころはそんな世界観に加え、キャスティングだと思う。囚人のリーダーが「シャフト」(邦題:黒いジャガー)の音楽を手掛けたアイザック・ヘイズだったり、大統領はブロフェルドことドナルド・プレザンスで、タクシーの運ちゃんがアーネスト・ボーグナインだったりする。極めつけは警察本部長を演じるリー・ヴァン・クリーフだよ。アイパッチで下手に足を引き摺るカート・ラッセルより、意外に彼らの方が目立っていたりするのだ。

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