「プレデターズ」「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」を観る
今月はスカパーの無料チャンネル提供月だったため、スターチャンネルを契約していた。そんな中、6月は「プレデター」シリーズ全5作放送とあって全作を録画、未見の「プレデターズ」「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」を観る事にした。
「プレデターズ」はオリジナル前2作を受けつつ、時系列的に何年後の世界なのか不明。製作はタランティーノの盟友ロバート・ロドリゲスによるもの。だからダニー・トレホが出ているのも頷ける。世界から集められた強者、悪者がプレデターと戦うというストーリー。今お騒がせ中の高知東生似のヤクザキャラも登場する。
この作品、世界観に入るのにちょっと時間が掛かる。基本的にプレデターVS人間を描きつつ、人間対人間との戦いもカギとなる。そんな途中で現れるキーマンによって、描かれる世界の残酷さをも伝える。主演のエイドリアン・ブロディの表情も険しい。ただプレデターという作風に哲学的な要素は不要。結局は殺るか、殺られるか、生き残れるかという事だけ。
「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」は前作「エイリアンVS.プレデター」で生まれた新種エイリアンを追うプレデターが、再び地球で種の生き残りを賭けた戦いをするというもの。ただ今回の舞台はアメリカの片田舎、コロラドという事。戦いの中で次々に人々が死んでいく。その残酷性は冒頭に現れた親子の顛末で知れようもの。
主役は新種エイリアンとプレデターであり、彼らを超えた格のキャストは存在しない。したがってほぼ全てのキャスト(人間)がヤラレ要員といっても過言ではない。時に過去のエイリアンをオマージュしたシーンも出てくるが、それ以外は前作や「プレデター2」「エイリアン2」等にあったアクション、既視感ばかりで物足らない。実はこの点「プレデターズ」にも合い通じる相通じるウイークポイントである。特に本作はストーリーテリングがダメ。最後の決め手、オチと想像の範囲内で全く驚きのない作品だった。
ちなみに今回観た2作とも、あくまでシリーズの一作として触れただけでもう二度と観る事はないだろう。確実に。
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