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2016/02/13

立川談春著「赤めだか」を読む

 Kindleで立川談春著「赤めだか」を読んだ。読むきっかけは年末放送されたドラマ「赤めだか」。談春さん本人は高視聴率終わった「下町ロケット」にも出演。「ルーズヴェルト・ゲーム」の時の悪役ぶりと打って変わった人情脆い番頭どころを熱演。もちろん彼のメインフィールドは落語。「赤めだか」は入門から真打に至るまでの自身を回顧した作品だ。

 ドラマを観てから原作本に入ったため、ドラマのために改変された箇所もあった。ドラマはニノ演じる談春は一人で河岸に修行へ出されたが、実際は関西と一緒。二つ目昇進での出来事、きっかけとなる演芸評論家の存在も原作にはない。ただそれ以外のエピソードはほぼ原作通りといった感じ(ドラマのみで補間されたエピソードもあり)。ただ原作は真打となる談春までを描いており、実はそこにこそ彼の大きな成長が隠されている。

 談春は真打昇進を賭け、6ヶ月連続のトライアルを考えた。しかも最後の回のゲストに柳家小さんを担ぎ出す。それこそ談春が談志(イエモト)にけじめをとる策。だが談志とかつて喧嘩別れした落語協会、その会長の小さん師匠とは兄弟弟子。旧態依然の落語協会に対する因縁、談春の知らぬ談志と小さんの関係、談志からのちに思いを知らされると談春だけでなく、読んでいる我々も心を震わせる。

 柳家小さんに続き、自称人間国宝コレクターたる談春の桂米朝師匠とのエピソードも可笑しい。談春の思いと裏腹に運の無さと大らかな米朝一門とのやり取り。大御所との対峙を可能とするのも談春の才能、人柄ゆえ。この本を談志(イエモト)の言葉を談志の声を想って読むと感慨深い。そしてその一語一句、エピソードを完璧に紡ぐ談春の文才に舌を巻く。ドラマに魅せられたなら是非読んで欲しい。

160213


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