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2016/01/16

「ブリッジ・オブ・スパイ」を観る

 新年一本目の劇場映画鑑賞はトム・ハンクス主演、スティーブン・スピルバーグ監督の「ブリッジ・オブ・スパイ」を観てきた。時代は冷戦下、米ソの人質交換の行方を描くコーエン兄弟脚本、スタッフ、キャストとオスカー受賞者が集結して製作された実録サスペンス。

 1957年、アベルはソ連のスパイとしてFBIに逮捕された。裁判に掛けられるアベルを保険専門の弁護士ドノヴァンが担当する事になる。ドノヴァンの手腕で極刑を逃れたアベル。時同じくして米国は秘密裏にソ連上空の飛ばした偵察機を撃墜されてしまう。辛うじて脱出したパイロットはソ連に捕獲されてしまった。米国はドノヴァンを交渉人に立て、パイロットとアベルの人質交換を画策する。

 前半はドノヴァンの法廷劇、後半はドノヴァン自身が巻き込まれるサスペンスフルな展開。全編トム・ハンクスの達者ぶりで魅せていくが、史実に沿った前半は体力勝負、寝不足で臨むのは禁物。エンジンが掛かるのは明らかに後半だ。東ベルリンでのドノヴァンのやり取りは剛腕交渉人(タフネゴシエーター)そのもの。だが間も無く起こるもう一つの交渉事が難局を生む。そんな彼の姿、自由のために戦う姿こそアメリカだと訴えている気がする。

 冷戦の象徴であるベルリンの壁が造成され、時代と美術セットを含めた再現度といい、その最中の緊張感が凄い。スピルバーグの安定した技量の高さ。後半のベルリンのシーンを観るだけでもこの作品の価値がある。これに銀塩処理のヤヌス・カミンスキーの映像もマッチする。作品中、ベルリンの車窓が印象的に使われ、対照的なラストシーンに重みを残す。今や混迷する世界地図であるが、ヒーローを待望するような意義をこの作品に感じた。

160116


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