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2015/10/17

「バクマン。」を観る

 今日は新車を買ったばかりの盟友N氏と「バクマン。」を観てきた。「モテキ」の大根仁監督によるマンガ原作の映画化。といっても原作やEテレのアニメは未見のため、相違点は判らない。ただ冒頭からテンポがいい演出で作品の世界観にどっぷりと浸かる、そして爽やかで甘酸っぱい青春ドラマだった。

 漫画家を目指す高校生の最高と秋人。彼らの目標は日本最高の発行部数を誇る週刊少年ジャンプ。初めての作品は評価されるが、同じ高校生漫画家の新妻エイジが立ちはだかる。手塚賞を足掛かりに連載をつかんだ二人だが、過酷な創作活動とジャンプのアンケート主義によって心身共に追い詰められていく。だがそんな時、ネーム担当の秋人は秘策を繰り出す。

 おそらく映画のために原作とだいぶ違うだろうが、2時間の中で再構成された展開は見事。作品を持ち込むまでのバッサリ感、創作中における彼らの躍動感、独創的な映像と共にペンの音がリズミカルに響く。そして物語が佳境にさしかかった後、友情、努力、勝利が彼らに訪れる。そんなジャンプらしい王道の味わいを映画の中で表現している。脚本も兼ねる大根監督の上手さだろう。

 キャスティングも絶妙だ。最初は佐藤健と神木隆之介の高校生に違和感があったが、ペンを走らせ始めた彼ら、コンビネーションを見ていたら気にならなくなった。特に神木君は巧い。話の軸足は最高の方なのだが、漫画家としての物語を動かすのは秋人だ。奇をてらった個性も漫画的なライバルを演じる染谷将太もいい。ただどのキャラクターも役割を全う、活かされているのは結局大根監督だからだと思う。

 本作は他誌も含めた日本漫画礼賛、アンケート主義へのアンチテーゼ、(何だかんだ言って)ジャンプへの愛に溢れている。ここ何年も漫画を読む事は無かったのだが、久しぶりに読んでみたくなった。

151017

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