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2015/07/25

「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」を観る

 今朝はWOWOWでだいぶ前に録ってあった「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」を観た。「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」を観た後だったので、作品の繋がり、後付け補完を兼ねての鑑賞。ただ「エイジ・オブ・ウルトロン」に繋がるエピソードは特に無かった。本作は単体、「マイティ・ソー」シリーズとして楽しむ作品だ。

 遠い昔スヴァルトヘイムのマレキスはアスガルドの進撃に壊滅寸前となった。だが宇宙の果てに逃亡、対抗の鍵エーテルの復活を待った。ある日、天文物理学者のジェーンは重力の隙間を発見する。だがそれは9つの世界、惑星直列の前兆であった。そしてジェーンはその重力の隙間でエーテルに触れてしまう。そして世界を闇に葬るべくマレキスが動き出したのだった。

 北欧神話をベースとした「ソー」だが、世界観をCGに任せ、戦いはシンプル。作品の面白さはキャラクターに掛かっている。2作目とあって説明的な描写は少ないため、前作鑑賞は必須。「アベンジャーズ」ではメンバーの一人として個性が埋もれてしまうが、本来の力はチーム最強。クリス・ヘムズワースのルックス、個性と相まってソーは一見魅力的に映る。だが前作の面白さに及ばない。

 理由は二つ。まず今回の敵マレキスに魅力を感じない事。悪なりの美学、個性があるものだが、彼?には一点も感じない。そしてそれ以上にロキが魅力的だという事。前作や「アベンジャーズ」第1作で個性を発揮、魅せたロキ。マーベルユニバースのファンにとってこれ以上のアピールはない。本作では静かに、そしてしたたかに野望を進める。本作のCG、マレキスの進撃が派手だが、ロキの憂いある表情一発にも敵わない。

 この作品の見どころは御大アンソニー・ホプキンスの重厚な演技に、 ナタリー・ポートマンの美しさ。エーテルの力に溢れる瞳に吸い込まれそうだ。ハリウッド最高の姫キャラ、彼女とCG描写の共演に一瞬「スター・ウォーズ?」と錯覚しそうになった。そして浅野忠信。エンドロール前、キャラ紹介としてウォーリアーズの一人としてアップとなり、彼一人の名前だけでスクリーンに挙がった(主要キャラは全て同じ扱い)。これって凄い事だと思う。ハリウッド大作でなかなか無い事。それを観ただけで嬉しくなってしまった。

150725


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