「ラ・ブーム2」を観る
今朝はWOWOWで録ってあった「ラ・ブーム2」を観た。前作から2年後の物語。ヴィックは13才から15才に成長している。たった2年、されど2年。途中フラッシュバックで前作、幼少期の写真が使われているが、女性の成長とは早いものと痛感。スレンダーだった彼女もふくよかに、大人の色香を感じさせるような表情を見せている。当時アジャーニの再来と言われた理由が解る気がする。
(前作のラストで呆気なく醒め)マシューと別れたヴィックは新たな恋の相手に現れたフィリップ。この恋を軸に物語は進む。前作のマシューや年上の男が現れ、15才のオンナ心は揺れるというありがちなお話。一方、前作に比べコメディー色は後退。唯一の笑いどころはヴィックが客引きを行うシーン。スラップスティック的な流れはフランス映画らしい。
前作のキャラクターが総登場。運転の荒いひいおばあちゃんの恋の手ほどきも健在。特に親友ペネロプとその妹の存在が目立つ。ただ前作同様目が行くのはヴィックのお父さんとお母さんの関係。特にお父さんのフィリップは一見冴えない中年男だが、トレンチコート姿で娘を守る姿はカッコいい。終劇前、列車で旅立つフィリップを見送る妻フランソワーズの心の揺れ具合が表情を通して伝わってくる。
「愛のファンタジー」に続き、本作では「恋する瞳」が主題歌にフィーチャー。これでもかのヘビー・ローテーションで使われている。もちろんブーム、パーティーも健在。ただ取って付けたように一度だけであるが。それにしても未成年のパーティーで薬物とは驚き。映画とはいえ、親となった身としてはゾッとするエピソードだった。
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