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2015/06/07

「ザ・カー」[吹替版]を観る

 スターチャンネルで「ザ・カー」[吹替版]を観た。実は今月、タダで2,700円分スカパーが観られるため、スターチャンネルを選んだ次第。WOWOWプライムが邦画、ドラマに新作吹替という構成に対し、スターチャンネル3は吹替専門で新作だけでなく懐かしの名画が揃い、かつてのテレビ洋画劇場ファンには嬉しい。

 「ザ・カー」は昔、月曜ロードショーあたりで観たと記憶がある。丸目の黒い車が殺戮を繰り返す、そんな車のデザインだけは覚えている。ただ今再見すると中々面白い。まずホラーとして昼間、明るいシーンが多く面を喰らう。考えてみれば車が恐怖を煽るのに、画面は何も見えないのではしょうがない。

 制作された70年代、マーケティング無くハリウッドは粗製乱発な頃だったが、コケオドシは少なく、心理的に襲うホラーも多かった。この作品もそうした側面を持つ。車のフロントグリル、ヘッドライトのデザインは独特の表情を持ち、ソリッドな黒いボディはまさに悪魔的である。CG無き時代にライブアクションと早回しを多用し、これだけ怖ければ十分。終演間際、立ち上る炎は時代を考えれば良く表現されていた。

 主人公を演じるジェームズ・ブローリンはオーソドックスなアメリカンハンサムで、何処となくブラッドリー・クーパー的な雰囲気。ノーヘルでやたらバイクを乗り回すのは70年代らしい。そしてバーホーベン作品でお馴染みのロニー・コックスがロン毛気味でとにかく若く、見るたびニヤけてしまう。

 なおスターチャンネル3は[吹替版]とあって終演後のクレジットに吹替キャストの名前が入るのも嬉しい。またWOWOWでは一切止めてしまった3D作品放送もあり、少々食指が動くチャンネルです。

150607

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