「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を4DX-3Dで観る
沼津のマックスことN氏と「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を4DX、3D字幕版で観てきた。地元4DXが最悪との声が高い吹替版なら、間違い無く他の劇場で大人しい字幕版を選んだところ。この作品、潜在的には40才オーバーがターゲット、R15+とあって敢えて字幕版となったのだろう。それでよい。そして前回の「ワイルド・スピード SKY MISSION」と異なり、4DXに加え3D版だ。どんな展開が待っているのか?
時は荒廃した世界。核戦争後、石油は枯渇、力と暴力が支配する。イモータン・ジョーの支配する砦を脱出した女戦士フュリオサ。フュリオサは幼き頃育った緑の地を目指す。そして執拗に追うジョーには理由があった。ふとした事からフェリオサを助けるマックス。彼らの命懸けの攻防が始まるのだった。
30年ぶりのシリーズ最新作だが、テーマはシンプルに何も変わらない。荒野を駆け抜け、安息の地はあるのか。そして暴力とスピードのカオス。シリーズ傑作の第二作を彷彿とさせる絵作りと、限りなく純度100%に近いガチのスピード感。ゲテモノ風デザインの車に異様なコスチュームの男たちが彩る。イモータン・ジョーにギター野郎、棒高野郎と白塗り野郎と個性豊か。もう笑うしかない。本作のニコラス・ホルトに代表されるように正に別人、本当に皆キャラが立っている。
トム・ハーディの新生マックスも中々だが、シャーリーズ・セロンのフュリオサが図抜けて魅力的だ。極限状態での女の強さ、細腕と美脚で男どもを蹴散らす。だが7000日の果ての希望と絶望。そしてもう一度立ち上がる。それこそが「マッド・マックス」の生んだカタルシス。御大ジョージ・ミラーの演出、疾走感溢れる音楽、ラストに向けて突っ走るアクションに次ぐアクションがとにかく凄い。さすが世紀末映画改め、アポカリプス(黙示録)映画の決定版といえよう。
なお絶頂アクションと4DXの組み合わせに体感はハンパない。シートの稼働だけでなく、水と風がこの作品で活きている。強いて苦言を挙げれば、XPANDによる3D方式だろう。この劇場は当初からこの方式だが、画像がやや暗い難点を持つ。後半目が慣れてきて改善されたが、前半はスポイル感が先立った。本作に限らず、劇場の3D方式には注意されたし。
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