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2015/05/15

「ワイルド・スピード SKY MISSION」を4DXで観る

 実は近所のシネマサンシャインで4DX対応シアターがこけら落としされていた。そろそろほとぼりが冷めてきたと思い、そこで今夜「ワイルド・スピード SKY MISSION」を4DXで観てきた。追加料金は1,000円。レイトショーだったので総額2,100円での鑑賞となる。ちなみに今回は4Dとはいえ、3D上映ではなく、シート稼働に振動、ミスト、風、フラッシュ等々で迫る。ちなみに3D作品の場合はさらに金額が掛かるようだ。

 冒頭、4DXを体験させるイントロダクションが始まる。これで大体、作品中で何が起こるか判るのだが、実際に今回の「ワイルド・スピード SKY MISSION」を観ると、非常にアトラクション度が強い事が判る。特に凄いのが中盤のダウンヒルに後半のカーチェイスとアクションシーン。従来なら画像の揺れだけで済むところ、これでもかとシートが揺れる。3D上映だったら酔ってしまったかもしれない程。腰に爆弾(ヘルニア)のある身には危険かもしれない。しかし楽しかったのは言うまでもない。

 さて作品として今回の「ワイルド・スピード 」はどうか。考えてみれば前々作の「EURO MISSION」は観たが、前作を観ていなかった。とはいえ、本作を観るのに特に差支えがない。ただできればシリーズ中の一作(ただし2、3を除く)でもいいから観ておく事を進める。そうでないとこの作品のテーマ、家族が伝わらない。

 物語は前作のラスボス、ショウの兄デッカードが登場(あのジェイソン・ステイサム)。弟を苦しめたドミニク達への復讐を開始する。一人、また一人と傷つく中、デッカードとドミニクは直接対決。しかし彼らの前に謎の男が現れた。男はドミニクにある提案を持ち掛ける。さて第一作を知る身としては本作の何処が「ワイルド・スピード」なのか「The Fast and The Furious」なのか分からなくなってしまう麻痺状態。とはいえドミニクとブライアン、そして車、スーパーカーが出て来ればシリーズは成り立つ。そして副題の「SKY MISSION」よろしく大アクションが繰り広げられる。後はもう笑うしかない。

 制作途中でポール・ウォーカーの事故死を経ている事が作品に影を落とす(なお彼の弟たちが代役、ところが全く判らない)。ただそれがよりこの作品のテーマ、家族をひき立てる結果となった。また長寿シリーズだけに許される、レギュラー陣の絆を感じさせるエピソードも見逃せない。そしてこのシリーズお馴染みの二人見つめ合うカット、そんなラストシーン。泣くまでは至らないまでも、映画ファンにとっては何とも言えない気持ちにさせる。For PAUL、謹んでご冥福をお祈り致します。

 そんな味わいをスパイスに全体に圧巻のカーチェイス、アクションの連続。タイのアクションスター、トニー・ジャーまで登場と激しいアクションてんこ盛り。カート・ラッセル演じる謎の男も笑わせる。とにかく4DXと相まって脳みそは空っぽ、作品に身を任せた次第。4DXは作品を選ぶアトラクションだが、劇場ならではの演出、この「ワイルド・スピード 」には合っている。一度、本作で試しては如何でしょう。

150515

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