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2015/03/15

「ロボコップ」リブート版を観る

 だいぶ前にWOWOWで録画してあった2014年公開の「ロボコップ」リメイク版を観た。今風に言えば新技術、新構成でのリブート版、これを機に随分と情緒的な作品に変わった。

 この作品のアレックス(作品中、けっしてマーフィと呼ばれない)は、人である事から歩み寄ったキャラクター作り。マシンから人格の復活へと悩むオリジナルと大きく異なる。中盤、その狭間をコントロールする事でコイツがロボコップであると実感するが、家族との絆を強調した内容になったためか、物語のテンポが著しく悪い。この作品のロボコップはサイボーグコップである。

 黒くスタイリッシュになったロボコップ。機械的でパントマイムを用いたオリジナル版の動きに対し、スムーズで無駄のない動きとなった。今回は先行して先鋭的な人型ロボットが登場、その後となれば独特の動きは使えない。ただあの動きがあっての無双描写は無くなったため、面白みに欠ける。それだけでなくこの作品は悲壮感ばかりでユーモアが足らない。それにオリジナルのポール・バーホーベンは劇画的、徹底したバイオレンスとユーモアをバランス良く扱う中、そこにマーフィの復活が描かれており、そこが絶妙だった。

 そんな中、一人気を吐いているのが、サミュエル・L・ジャクソンだろう。彼のキャラクターだけが、オリジナルにあってこの作品に欠けているユーモアを補完する。ただ数シーンの登場だけでは物足らない。彼に限らずマイケル・キートン、ゲイリー・オールドマンとキャストは豪華となった。

 最近のVFX大作同様、中国市場を考慮した設定もある。確かにビジュアルは素晴らしい。オリジナルを知っていなければ、それなりに観れる作品。だがオリジナルを知っていると物語に没入できず、アラばかり見てしまう作品なのである。

150315


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