「インターステラー」を観る
今夜は盟友N氏を誘い今日から公開の「インターステラー」を観てきた。主演にオスカー俳優マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイを配したクリストファー・ノーラン監督による本格SF大作。本作はワーナーとパラマウントの2大スタジオが手を組み、如何にスケール(予算)が大きいが想像できる。しかも169分の上映時間は強烈。だが個人的にそれを感じずにエンディングを迎えていた。
農産物が次々に枯れ果てていく未来、砂塵が舞い人類に大飢饉が迫っていた。そんな中、秘密裏に再結成されたNASAは人類移住可能な惑星を探すラザロ計画を立ち上げていた。クーパーたちは既に送り込まれた有人宇宙船からの信号から、その惑星を探り当てるために旅立つ。家族との別れ、娘への思い、未知の冒険の果て彼らに訪れたものは...
家族との別れ、旅立ちまでの第一幕、宇宙編を第二幕とする構成。それぞれに伏線があり、クライマックスへ繋がっていく。3時間の長丁場ながら不要なシーンは感じない。特にクーパーと幼少期のマーフのエピソードは、相対性理論で押し通す第二幕に情緒的な要素を与えている。それが無くしてクーパーの思いは届かない。ラストに控える仕掛けと味わいは如何にも「インセプション」の製作チームらしい。
物語背景、SF設定は人によって説明不足に感じるかもしれない。特に本作特有の時間軸はちょっとした慣れが必要。ただSF作を多く観てきた身には心配無用。クーパーの苦悩と冒険に思わず手に力と気持ちが入る。本作の既視感はリアルさの証。とにかく体調を整えて、最高級のビジュアルと音響と共に彼らの冒険を楽しんで欲しい。
追伸.
本作鑑賞中、ちょうどクライマックスシーンに長野震源の地震にあった。劇場の揺れに驚きつつ冷静に鑑賞を続けた。ちなみにこちらは震度3だった模様。被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。
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