「悪の法則」を観る
朝からWOWOWで録ってあった「悪の法則」を観た。今や若手男優筆頭のマイケル・ファスベンダーにブラピ、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルスと豪華キャスト。ただ監督は名匠ながら最近は当たり外れの多くなったリドリー・スコット。果たして今回は悪夢「プロメテウス」の再来なのか。少し怪訝な気持で観始めた。
やや意味不明な邦題(原題:The Counselor)に惑わされたが、麻薬密輸入の片棒を担ぐ事に成った若手弁護士の末路を描いた犯罪ドラマ。朝から観るにはややどぎつい作品だ。映像は美しく、また残酷できわどく、時にエロい。一見してハイソな住居に高級車、その対極に下水処理作業にトラックと底辺層の姿。そこに仕組まれた罠が弁護士を襲う。
美女を手に入れ完璧な弁護士の生活。その後の転落ぶり、彼の周辺に死の影が近づく。そして死にっぷりが凄まじい。あの彼は「バトルロワイヤル」よろしく喉元を襲われる。リドリー・スコットにしては大作、傑作感は無いが、「プロメテウス」と比べれば出来は悪くない。ただ何か残るものと言われれば...少々困る。
ただ何といっても最大の見どころはキャメロンと黄色いフェラーリのあのシーンだろう。艶めかしく上方180度全開。もしハビエル・バルデムの立場なら他人につい"告白"もしたくなる。男子にとってこのシーン一つで全てが吹き飛ぶ。こんなスリラーもコメディもセクシーに難なくこなすキャメロン・ディアスは怖いけど凄い女優だ。
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