« iPhone狂想曲とソニーの凋落 | トップページ | 新型ダイハツコペンに乗る »

2014/09/27

「ジャージー・ボーイズ」を観る

 今夜は盟友N氏とクリント・イーストウッド監督最新作「ジャージー・ボーイズ」を観て来た。今年84才になる御大が撮った音楽映画。イーストウッドの音楽映画といえば、かつてジャズプレイヤー、チャーリー・パーカーを描いた「バード」があるが、かなり重い作品であった。今回はオールディーズ、「シェリー」等で知られるザ・フォー・シーズンズのメンバーの半生、実話を基にしたミュージカルの映画化である。

 1951年、ニュージャージー州。トミーがその美声に目をかけたフランキー、バンド仲間のニック、やがて作曲に秀でたボビーが参加し、メジャーデビューを目指す4人。だが人気歌手のコーラスに起用されるばかり、彼らが日の目を見る兆しは無かった。そんな中、トミーは大金を持参し、レコーディングの機会を手にするのだが...やがて立て続けにチャート1位を獲得、4人は「ザ・フォー・シーズンズ」としてスターダムを駆け上がる。

 本作はミュージカルとはいえ、イーストウッドらしく大人の青春映画だ。突然歌いだすようなスタイルでなく、あくまでアイコンとして歌、音楽を用いる。特にメインボーカルのフランキー・ヴァリの人生を通して、歌との関わり、その背景に観る側は感情移入していく。誰もが知る名曲「君の瞳に恋してる」に隠されたフランキーの心情、成功の影にある出来事は歌に込める表情に心が熱くなる。それだけでなく4人の紡ぐエピソード、のちの再会に物語は大団円を迎える。

 イーストウッドの演出は老練で何処かに余裕、ユーモアを欠かさない。カメラの向こうにいる彼の楽しんでいる姿が見えてくるようだ。その一翼を担うのはクリストファー・ウォーケン。彼の演じるジブは4人の成功、影の立役者でもある。そしてもうひとり、5人目のメンバーといっていい「リーサル・ウェポン」シリーズ第三の男の"あの人”。彼の関わり、昔から捲し立てる話術だったのかと納得。だがその彼を上回るトミーの手腕から「ザ・フォー・シーズンズ」は生まれたのだ。音楽も息子カイルと共にイーストウッドの三位一体となった作りに好感、音楽映画の佳作である。

140927


|

« iPhone狂想曲とソニーの凋落 | トップページ | 新型ダイハツコペンに乗る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/58265/60385845

この記事へのトラックバック一覧です: 「ジャージー・ボーイズ」を観る:

« iPhone狂想曲とソニーの凋落 | トップページ | 新型ダイハツコペンに乗る »