第81回日本ダービーを観る(写真付)
今日は7ヶ月ぶりの東京競馬場、日本ダービーを生で観戦した。皐月賞馬イスラボニータの二冠目なるか、というより蛯名正義のダービー制覇なるかという側面でみていた。フジキセキ産駒で母の父コジーンということでマイラーの匂いを醸すが、皐月賞組で最も欠点が少ないのも事実。戦前に付けた印は次の通り。
◎:イスラボニータ
○:ワンアンドオンリー
▲:トゥザワールド
×:ショウナンラグーン
△:ハギノハイブリッド
注:トーセンスターダム
他の馬は一点も買わず。牝馬のレッドリヴェールは410kgという小柄でダービーに合わずと無視。皐月賞組が中心で揺るぎなく、押さえに青葉賞と京都新聞杯の勝ち馬を入れたオーソドックスな戦略。トーセンは単純に武豊が恐いからと2着、3着付けの保険とした。1、2着の固定はイスラボニータ、ワンアンドオンリーの2頭のみ。馬券的にはややイスラへ重きを置いた。
レースはウインフルブルーム出走取り消しでスロー必至。実際逃げを打ったのはエキマエだった。一見速い流れに見えるが、離れた2番手グループにはスロー。それを察してか、トーセン、イスラ、ワンアンドオンリーらはやや前目での競馬。直線では瞬発力勝負となった。スタミナとスピードを問われた皐月賞と異なり、イスラ以外の馬も皆弾ける。内枠を利して道中必死に抑えていた横山典のワンアンドオンリーが3/4馬身差、イスラボニータとの叩き合いを制した。単に横山のダービー2勝目だけでなく、管理する橋口調教師念願のダービー初制覇でもあった。
父ハーツクライは橋口ブランド。ディープを破った有馬記念で単勝を当て、その前走のジャパンカップでアルカセットとのレコード決着が思い出される。さらにハーツの母アイリッシュダンスは個人的に条件馬時代から追い掛けていた馬だった。彼女の孝行息子の産駒が2週連続G1勝利の快挙(来週はジャスタウェイ?)。そして恩師にもダービーの美酒をもたらした。えびす顔で知られる橋口師もいつも以上に笑みが止まらないだろう。本当におめでとうございます。
個人的に期待した蛯名騎手だったが、横山典の奇襲と緩い流れに負けた感じ。加えてイスラの血統的な欠点を露出したかもしれない。今回のレースを終えて、タヤスツヨシに完敗したジェニュインに似た雰囲気を感じた。ただ僅差に2着を二度経験した事はマイナスではない。しかしそんな気遣いあざ笑うか如く、最終レースの目黒記念で大穴を開けた蛯名正義がいた...
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