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2014/05/11

いい味出してる「吉田鋼太郎」

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 入院中に始まったTBSxWOWOW共同制作ドラマ「MOZU」にやっと追いついた。重厚なドラマに豪華なキャスト、そこで目立つのが敵役アテナセキュリティ中神を演じる吉田鋼太郎だ。とにかく最新の第5話で中神の存在感は圧巻だった。ICチップ奪回の糸口となる葵美(有村架純)を徹底的に追い掛け、主人公倉木(西島秀俊)に商店街のアーケード、20m近い高さから突き落とされる。だが、首を捻りながらも立ち上がるのだ。まさに無敵、ターミネーターばり、ロボットのように無口でない分、そのしぐさに思わず笑ってしまう。

 第3話で倉木のタクシーに自車で突っ込み、瀕死の重症を負わせた中神。そしてその成功を上司である東(長谷川博巳)に評価され、シャンパンをかっ喰らう、そして唸る姿。そんな吉田鋼太郎節に酔う。この人が出ると一つ一つの演技が見逃せない。さすが舞台俳優出身。ただ何でこれ程捉えて離さないのだろうか。

 初めて彼を知ったのがドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」だった。腹に一物を持つ警察庁理事官を好演。主人公の首に手を掛ける際の豹変ぶりが凄かった。その番宣に出演した「ネプリーグ」ではバラエティながらビシッと決めてダンディぶりを発揮、溢れるインテリ感に唯一無二な存在感が目立った。映画「ワイルド7」でも悪役、大ヒットドラマ「半沢直樹」では一転いい役の上司だったが、やっぱり彼は悪役のほうがいい。

 これ程に彼に惹きつけられる理由。それは彼の持つバランスがその一つ。傍目にみれば素敵なオジサマ。だが身長は決して高くない。むしろ小柄な印象だ。もし180cmを超える長身に今のルックスを兼ね備えるのなら、むしろ嫉妬するような存在であったろう。この身長、バランス感だからこそ、この個性的な演技が引き立つのだと思う。これからも吉田鋼太郎が見逃せない。


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