「テッド」を観る
今日は朝からWOWOWで録画しておいた「テッド」を観た。昨年の今頃、そこそこのヒットに加え、昨年度「アカデミー賞」授賞式の司会をしたセス・マクファーレンが監督・共同脚本した作品である。授賞式の司会でも毒舌ぶりを発揮したセスだが、声を務める主役「テッド」こそもう一つの姿。声は作っている感じだが、台詞の毒に変わり無し。ジョン少年の願いを叶えるメルヘンチックな冒頭から、ダメダメな大人となった現代のジョンへ物語は突入していく。
「テッド」はとにかく下品だ。下品を通り越してぬいぐるみながらバイト先の女性とXXXに耽る。さらに大人になったジョンとマリファナを吸うし、売春婦を家に連れ込む。そのギャップを楽しめば良いのだが、正直笑えない。ジョンとテッドは人で例えるなら悪友というところ。ただぬいぐるみでなければ...と冷静にみると新味は感じられなかった。
その上、彼らに感情移入ができないのは痛い。いつまでも大人になれない、やる事は子供染みており、ジョンは4年つきあった恋人ローリーさえ反故にする。ローリーはジョンとの居心地の良さを口にするが、観ているこちらとしては本当にそう?と疑問をもってしまう。これが高校生を主人公としたコメディならちゃんちゃんとなるところだが、ジョンは30過ぎの男。ジョンを演じるマーク・ウォールバーグもこの作品に合っている感じはしない。
コメディゆえ字幕の難しさも目立った。映画評論家町山智浩氏が字幕監修を手掛けているが、時代遅れ、ミスマッチな表現(今どき星一徹?)も多くみられた。実は別日に吹替阪も録ってあったが早々に消去。残念ながら期待ほどの作品では無かった。
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