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2014/02/15

「ラッシュ/プライドと友情」を観る

 今夜は盟友N氏とロン・ハワード監督作「ラッシュ/プライドと友情」を観てきた。日本ではF1第一期ブームの頃。1976年のチャンピオン争いとなるニキ・ラウダ、ジェームス・ハントの攻防を軸に、貪欲に勝利を目指す二人の姿、出来事の背景と彼らの人生を紐解いていく。

 本作の観客は冒頭からF1マシンの爆音と共に、1976年8月のドイツGPにタイムスリップさせられる。勘のいいF1ファンなら解るであろうニキ・ラウダを襲う出来事。雨上がりにニュルブルクリンクのトリッキーなコース。迫るスタートを前に物語はF3時代からのラウダとジェームス・ハントの出会いに遡る。爆走するマシンにスティーブ・ウィンウッドの歌声、スペンサー・デイヴィス・グループの「ギミ・サム・ラヴィン」が流れる(同じレース映画「デイズ・オブ・サンダー」でも使っていたなぁ)。当たり前だが、この作品には70年代ロックがよく似合う。

 F1昇格、参入する苦労を難なくこなすラウダ、ノンスポンサーから這い上がるハントが対照的。しかし彼らはよく言えば走るため、勝つ事に貪欲であり、同じレース阿呆なのだ。1976年の年間チャンピオン争いの中、一つの頂点を迎え、やがて二人は異なる価値観に向かっていく。一瞬の輝きか、帰る場所を守る事か。どちらも勝負の世界では当然であり、答えは無い。ただ本作は行間を交えながら文字通りF1の持つスピード、テンポ、そして頂点を目指した二人の姿に引き込まれる。エンジンの刻むリズム、ロック、また鼓動とスピード感をイメージさせるハンス・ジマーの音楽も良かった。

 ダニエル・ブリュールによるニキ・ラウダのなりきりぶり、「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースもスリムになり、心身とも情熱的にハントを演じている。これは漢(おとこ)の映画だ。この作品を観て、身も心も爆音の中に委ねて欲しい。主軸はあくまで彼ら二人であり、群像劇で無いものの、助演に脇役、歴史公証と手抜かりは無いのはさすが。ロン・ハワードによる演出も手堅い。個人的には1976年最終戦となる日本GPの後、富士をバックにセリカとマークIIのリアビューが映ったのが妙に嬉しく懐かしかった。

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