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2013/08/31

トウカイテイオーが逝く

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 トウカイテイオーが亡くなった。皐月賞、日本ダービー、ジャパンカップ、そして有馬記念のG1四つを制すも、度重なる故障に泣き十二戦と戦績は僅か。しかしその輝きはどの名馬にも負けないドラマチックホース。ダービーで今や名調教師となった安田隆行を男にし、父ルドルフの鞍上岡部幸雄に背中を預け世界を制し、名ジョッキー田原成貴の手綱で劇的復活を果たした。そのどれもが忘れられない。

 競馬を始めた頃と彼の全盛期はほぼ重なる。しかしクラシック二冠はボクの競馬夜明け前、テイオーは最初の骨折で半年以上の戦線離脱を余儀なくされていた。だから競馬の接し始めではメジロマックイーンが現役最強馬だった。そのマックイーンと激突した春の天皇賞、前哨戦の大阪杯が本当の初テイオーである。ちょうどウインズ水道橋で観戦。馬券は外したが、直線馬なり圧勝に本番に向け当時の競馬ファンは大きく盛り上がった。

 そして春の天皇賞を迎えた名優と帝王、古馬の王道路線。しかしターフと呼ぶには痛々しい京都の荒れた馬場に加え、未経験の長距離戦にマックイーン圧勝、テイオーは五着に破れる。しかも二度目の骨折。その後ぶっつけの秋の天皇賞はハイペースに初の掲示板を外した。それだけに休み明け二走目となったジャパンカップでの勝利は格別。この時からジャパンカップは国際G1に格上げされ、文字通りの世界制覇となった。勝利後の明石家さんまのスポーツ番組で、あの岡部さんが「馬券は当たりました?」と喜びを表情にあらわにしていた事を思い出す。

 そして度肝を抜いたのは彼生涯最後の勝利、一年ぶりの復帰レースで勝った有馬記念だろう。前年の同レースを大幅馬体減、体調不良で惨敗。一年のブランク、ぶっつけのG1戦。調教技術の進歩が目まぐるしいとはいえ、容易く勝てる程G1は甘くない。だがかつてのパートナー岡部を背にしたビワハヤヒデを退け優勝。勝利後、ターフのエンターティナー田原成貴の流した涙は演技、いや真実だったのだろう。本命では無かったものの、彼の勝ったジャパンカップと有馬記念を当てられた事は今でも競馬ファンとして大きな財産だ。

 引退後、早来の社台スタリオンステーションに繋養されていたトウカイテイオー。そこで二度彼に会う機会があったが、まさにグッドルッキングホース。本当にハンサムで威厳が高く凛々しさに溢れた姿があった。ルドルフからの親子三代ダービー制覇は絶たれたが、彼の作った記録と記憶、帝王の物語は伝え続けられるだろう。合掌...

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