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2013/08/17

「パシフィック・リム」(吹替3D版)を観る

 今夜は盟友N氏を誘い、ギレルモ・デル・トロ監督の「パシフィック・リム」を観てきた。彼の怪獣・特撮愛に溢れた作品でハリウッド映画としては少々マニアック。ただ日本人からみれば、主人公自らがテクノロジーが生んだロボット"イェーガー"を動かし、謎の怪獣と戦うフォーマットは親しみやすいものだろう。アメリカ興行で今ひとつなのは、そうした日本アニメに馴染みがないからかもしれない。

 鑑賞前の大きな選択といえば、字幕2Dか吹替3D版のいずれかを選ばなければいけない事だろう。一週間迷いに迷って結局吹替3D版を選んだ。2D字幕版であればいずれ観る機会はWOWOWを含めて多くある。3Dの進化は昨年の「アべンジャーズ」で思い知った次第。また豪華声優陣による吹替版も捨て難かった。ただ字幕版における俳優が発する「KAIJYU」という台詞も興味があったのだが。


 物語は命の壁を最後の砦とする政府に対し、残された4体のイェーガーに賭けた軍の生き残りと怪獣との戦いが描かれる。そこに至る背景の説明における間引き感覚は特撮空想活劇として十分。少なくとも理屈で観る映画ではない。ロボット、イェーガーを操縦する感覚はまさに日本のロボットアニメ、特撮であり、それが血と肉になっている日本人には自然な描写である。ただ吹替版での「ロケットパーンチ!」という台詞はたぶん我々へのサービスなのだろう。

 お金の掛かったハリウッド大作らしく映像のリアリティは高く、巨大ロボットのアクションは重々しい重厚感に溢れる。本作は「ガイキング」等これから続くロボットアニメの実写作品のターゲットマークとなり得る作品といえる。難をいえば出演キャストのネームバリューの無さだが、吹替版と相まってかつての東宝怪獣映画を観ている感覚に近かった。

 日本的にはヒロイン菊池凛子、芦田愛菜の二人の出演が目立つ。ただ吹替版ゆえ、ヒロインの幼少期を演じた芦田愛菜の演技のみ肉声である。出演時間は短いが、彼女の存在感は本作品中随一だろう。

 なおこの吹替版は玄田哲章、古谷徹、三ツ矢雄二、林原めぐみと大ベテランを固め、隙のない布陣と思いきや、ロン・パールマンの声は芸能人枠のケンコバを充ててきた。他の吹替作品でなら及第点を付けられるが、ただ本作では周りの相手が如何せん悪過ぎ、台詞が少々浮いていたように感じ、非常に勿体無い気がした。ただ出てくる場面は少なく、3Dの大迫力にトレードオフといったところ。鑑賞後は疲れが出る程、上映時間いっぱいどっぷりとハリウッド版空想特撮映画を満喫させてもらいました。

130817

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