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2013/01/26

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を観に行く

 やっと近場の映画館に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の拡大ロードショーがやって来たので、初日に行ってきた。

 まずはスタジオジブリとのコラボ、同時上映「巨神兵東京に現わる」からスタート。冒頭、浮遊する巨神兵はエヴァを想起させる。この作品はナウシカの世界観というより、"火の七日間"と東京のコラボレーションが見どころ。ただ実写で繰り広げられる"火の七日間"も、やや合成処理が勝った気がしなくもない。そして冒頭からのナレーション(モノローグ)は過剰に思えた。むしろ個人的には昨秋開催された「特撮博物館」に行きたかった。

 さて本題「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」。前作「破」がエンターテイメントを両立しつつ、観客を希望の高みに乗せた快作であったが、そのちゃぶ台をひっくり返す展開。ただ「破」を踏まえたテレビ版第二十四話のリメイクであり、さらに劇中のシンジも戸惑う展開が待っていた。結果、これをどう取るかがこの新劇場版の評価、好き嫌いを分けているのだと思う。

 もちろん(世間で評判の悪い)「ターミネーター3」が好きなボクにとってこの展開は十分にアリだ。悲しいかな歴史は、いや本作でいう仕組まれたシナリオは進んでいく。ただ悲観の中に僅かな希望があるはず。少なくとも今回は「まごころを君に」の時よりもその光は明るい(と思う)。現実を突き付けられるシンジと未来を啓示するカヲルの連弾。その果てにあるものは...ただし今回もゲンドウの思い通りな形でシナリオは進んでいるが。

 これまで同様意味ありげなキーワード、アイテム、新メカは登場するが、ロールプレイングの別ルートを踏んでいるわけで、そこに置いてきぼり感は無かった。ただ登場するエヴァのVersion数は想像を超えていたけど。この作品はあくまでSF、ココは身を任すほか無い。

 ちゃぶ台を戻すもよし、反したまま突き進むもよし。いずれにせよシンジは今回掛けたハシゴを自らの意思をもって昇って欲しい。

130126


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