映画の日に「アべンジャーズ(字幕3D版)」を観に行く
今夜は盟友N氏と共に「アべンジャーズ」を観に行った。満席の「るろうに剣心」の貼紙を横目に多い人出。夏バテで思考能力が落ち、気が付かなかったが、今日が映画の日であった。
今回の「アべンジャーズ」は迷わず、字幕の3D版を選択。この劇場(シネサントムーン)では映画の日価格で1,300円で3D上映が観られる。ちなみに3DはこれまでXpanDの劇場ばかりであったが、今回はREAL D方式。あくまでこれまでの経験から、XpanDの光量の落ち具合は許容ができても、「画面が暗いなぁ」という印象が強かった。しかしREAL Dではそんな印象はなく、色調への影響も少なく、何より解像度が高くて明るい。そしてそれを活かしたコンテンツが「アべンジャーズ」だ。まさに「アバター」以降で最大最高の3D体験である。しかも「アバター」よりも大きく進化してる。
優れた2D映画でも劇場であれば十分な立体感、奥行き感を得る事ができる。しかし3D映画の特徴は間近への飛び出し、スクリーンをはみ出す迫力である。「アべンジャーズ」は徹底してエンターテイメントを3Dで演出。単にハルクやアイアンマンが観客に向かって突進するだけでなく、如何にも今的な映像演出がなされる。たとえばアイアンマンのマスク内のモニタ画像、演出がさりげなく凄かった。二時間半の上映時間で使われている演出の質・量、多種多様ぶりは圧巻。ただ映像を言葉で伝えるより、「まずは体験して欲しい傑作」である。
内容は日本でいう「東映まんがまつり」や「東宝チャンピオンまつり」に匹敵する超豪華マーベルフェスティバル。「スーパーロボット大戦」的なまずはヒーロー間のいざこざで始まりつつ、巨大強力な敵の前に結束、各々の個性を発揮しながら戦いを繰り広げるというもの。現実世界における核武装の意義をストーリーのスパイスにまぶしつつも、あくまでヒーローショーに徹した作りに好感。最近一番馴染みのありそうなトップロールのロバート・ダウニーJrのアイアンマンも主軸の一人であり、これにハルク、キャプテン・アメリカらが加わる。ただ本作に限っては最も馴染みの薄いであろう「マイティ・ソー」は事前に観ておいたほうがいい(WOWOWで観ましたが、こちらもいい出来です)。
キャッチフレーズの『日本よ、これが映画だ』を痛感させるのが、ロキと結託するチタウリ軍の絶望的な物量で襲われるニューヨーク決戦の場面。迎え撃つテクノロジー、超能力、チームワーク、そして勇気。ヒーローショーのクライマックスは最大の山場を迎える。3D版だからこそのカタルシス、2D版ではもったいない。ハリウッドが本気で撮ったチームマーベルこと「アべンジャーズ」はこの夏、間違いなく最高の3Dアトラクションとなるだろう。くれぐれもエンドロールの最後まで席を立ちませんように。
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