« 今年の終わりに、一年をモノで振り返る2011 | トップページ | 「ロボジー」を観て一杯飲んで帰る »

2012/01/08

「ソーシャル・ネットワーク」を観る

 WOWOWで録ってあった「ソーシャル・ネットワーク」を朝から観た。世界最大のSNS「Facebook」の誕生、創業者の一人マーク・ザッカーバーグを通してみた顛末を描いた作品だ。デイビッド・フィンチャー監督の手腕とセンス、タイムリーさが活きてはいるが、フィンチャー作品としては物足らなかった。ただ最後まで見逃せない分、同監督作の「パニック・ルーム」よりは遥かにマシではあった。

 Facebook誕生と隆盛、相反し巨益を巡る訴訟がこの作品の骨子。ただその根幹は実にパーソナルなもので、マークの才能と感情が絶妙なタイミングで活かされている事がわかる。理論的でありながら、感情のままにサイト拡大に勤しむ。アクセス数増ばかりに目が向く姿は、ブログやホームページ作成者にも共感できるところ。しかしパーソナルな部分とSNS拡大が相反し、マーク自身の成長は追いつけていないのを感じた。この作品のために用意したであろうエンディングもその意を感じさせる。それゆえ冒頭以外で彼に共感するには乏しい。

 結局は訴訟の顛末ばかりに目が行くのだが、その大きな起点になったのがショーン・パーカーの存在である。ナップスターで成功と挫折を経験した彼が、再び出会う"金脈"が「Facebook」とマークである。共同創始者のサベリン切捨てを暗示させ、Cool!のひと言でマークに助言を与えていく。口八丁、いかにも今を感じさせるやり取りは、日本でいえばホリエモンを連想させる。2匹目のドジョウは2匹目のドジョウ。まさにネット錬金術師、実際そう思った人も多いだろう。

 apachiやperi等の言葉が飛び交い、一見敷居が高そうに思えるが、それを魅せてしまうのはフィンチャーの手腕。加えてIT界の巨人であるあの方が登場する等、見どころもある。ただし鮮度としては正に"今"なんだよね。これから10年後に「Facebook」の姿があった時、この作品の意味が出てくるのだと思う。

最後に今年もよろしくお願い致します。

120108

|

« 今年の終わりに、一年をモノで振り返る2011 | トップページ | 「ロボジー」を観て一杯飲んで帰る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/58265/53684531

この記事へのトラックバック一覧です: 「ソーシャル・ネットワーク」を観る:

« 今年の終わりに、一年をモノで振り返る2011 | トップページ | 「ロボジー」を観て一杯飲んで帰る »