「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」を観る
今夜は年忘れひとり映画鑑賞という事でトム・クルーズの「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」を観てきた。お正月映画としてその他は小粒で選択肢無し。やっぱり年の暮れは派手に締めくくりたい。そんなシリーズ四作目は成熟期ととったか、数字を冠せずに勝負ときた。とはいえあまり期待せずに劇場へ臨んだが、気がつけば物語にのめり込んで無酸素状態。またもトム・クルーズにしてやられた格好だった。
物語はオーソドックス。第一作、二作目にあったようなエージェントの裏切りではなく、テロリストの作戦阻止が使命。ハンガリー、ロシア、ドバイ、インドと世界を股にかけ、物語はダレる事無く進んでいく。核ミサイルの発射コードを巡り、イーサン・ハントのチームがゴースト・プロトコル(IMF解体指令)下の孤立無援の中で戦いを挑む。CG描写は少なくないが、基本的には肉体勝負。目玉はトム・クルーズ自らドバイの超高層ホテルでのアクションに取り組み、観る側は手に汗握る。観客の想像力を超え、荒唐無稽さに打ち勝つにはアクションシーンに極力嘘があってはならない。その点で本作は及第点だ。
本作、物足らなさがあるとすれば敵役だろう。しかしながら過去のシリーズを含め、残念ながらトム・クルーズの完全無欠のスターぶりに対抗できるキャスティングに至っていない。一作目、二作目とやや嫌味に感じたトムの輝きは増すばかりで衰えず、まさに円熟期。顔のしわ、彫りと役者としても渋さを増した。これに加えて先の走って跳んでのアクションがある。これにぶつけるには相当のスターが必要だと思う。トムにはプロデューサーとして是非、その面でも期待に応えて欲しい。
さてそんなイーサンをサポートするのが、Appleのガジェット群。iPhoneを筆頭にiPad、MacBook Airと登場。特にiPhoneの活躍は目立っていた。メイドインアメリカの「ミッション:インポッシブル」ならばAppleでも違和感があるまい。むしろSony傾倒、最近の「007」シリーズのほうがミスマッチ感が強い気がする(配給元の配慮ゆえやむを得ないが...)。帰り道、手元のiPod touchをスワイプ操作していると、スパイ気分に浸ってしまった(苦笑)。
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