「ゾンビランド」を観る
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。さてさっそくですが新春早々、盟友N氏と映画「ゾンビランド」を観てきた。ひと昔なら正月映画と騒がれた時期ではあるが、最近はそうした雰囲気を劇場で感じる事はない。また今年の場合は「ハリポタ」最終章が公開されたせいもあり、洋画の大作は軒並み公開日を新春第二弾以降にずらされている。かといって邦画にはいっさい食指が動かず、近場のシネコンで何故か今公開されていた「ゾンビランド」に行き着いた。でもそれはとても正解だった。
全米2009年公開のこの映画。日本では昨夏やっと公開されたものの、我が"地方"にやって来たのが今。劇場入り口に貼られたポスターにはその所以、「使われてきたため画面にキズがあります」との但し書き。でも映画のB級っぽさを彩るには丁度いい。そんな本作は青臭くて引きこもりな少年が主人公。人類が謎のウイルスに感染、次々にゾンビに変貌していく中、独自のサバイバル論で生き残ってきた。その薀蓄は最近のゾンビ映画を一蹴するような爽快さ。そうでなきゃ彼のような主人公は生きていけない。
相棒はウディ・ハレルソン演じる可笑しな男。彼のキャラクターも痛快、久々のハマり役ではないか。そして青臭い主人公には成長へ導く美女がつきもの。"アメリカの真木よう子"エマ・ストーンが観客共々、スクリーンを釘付けにするフェロモンを発揮。ポスターの彼女は小悪魔的だが、スクリーンの彼女がこれまたいいのです。加えて映画「リトル・ミス・サンシャイン」でも好演していたアビゲイル・ブレスリンがその妹。そんな彼らの珍道中がとてもオカシイのです。ゾンビ映画としてポイントは抑えつつ、人を魅せるコメディとして秀逸。とにかくこの4人のキャラクターがしっかり描かれているのだ。
個人的な目玉はハリウッドスター通りでの顛末。詳しくは書けないが、ここはちょっと古い映画ファンなら爆笑必至。笑いが止まらない反面、「そりゃ反則だ!」と思ってしまったほど。近年の"彼"はシリアスづいているが、やっぱコメディでしょ。そのオチがもろにハマった。なお本国アメリカでは続編(どうやら3Dらしい)が公開されるようだが、その前に是非クチコミレベルでオススメの輪を広げたい作品だ。
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