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2009/09/05

「96時間」を観る

 今夜は盟友N氏に誘われ、リュック・ベッソン製作・脚本の「96時間」を観てきた。熟年のリーアム・ニーソンを迎えたアクション作。原題は「Taken」で、「取り返す」って事なのだが、何となく隠語を含んだような意味深なタイトルである。元工作員だった主人公が、実生活では離婚し、娘を奪われた中、本当にパリで娘が誘拐され、自ら『取り返し』に向かう姿が描かれる。そのタイムリミットが『96時間』。だが映画自体は約90分とコンパクトであり、ラストまで一気に駆け抜ける。

 監督の持ち味か、あるいはリュック・ベッソンの(共同)脚本の良さか、観る側は全くダレる事が無い。その所以、このオヤジさんはやたら強いのだ。スティーブン・セガールを彷彿とさせるマーシャルアーツの達人ぶり、超人ぶり、一撃必殺。何故そんなに強いのか、なんて説明は物語序盤で一目瞭然。あとはタイムリミットの『96時間』が、そんな疑問を吹き飛ばす。愛娘を奪われ、助け出す動機に、理由や説明は要らない。もしボクが自分の家族を奪われ、助け出さねばならない機会を得た時、その超人ぶりは是非とも欲しいものだ。

 この作品を観ていて、チャールズ・ブロンソンの復讐劇「狼よさらば」、「DEATH WISH」シリーズを思い出させる。奪還劇と復讐劇の違いはあれど、漂う懐かしさ、作品の醸す雰囲気に似た物を感じる。映画ファンは"悩む"オヤジさんに弱い。例え非情であろうとも、主人公に感情移入せざる得ない。そこに現代的なアレンジを加えた面白さはベッソン印。カラオケマシンは説明書を熟読してから購入する頑固さだけに、ハイテクを使いこなす姿も納得。カルフォルニアからパリ、犯人を追い詰める道程に無駄は無い。

 理屈抜き、いや理屈を考えさせないテンポも身上。もちろんフィジカル面だけでなく、迫力あるカーアクション等、見所も多い。ヨーロッパを上手く使った「ボーン」シリーズと同様、パリのロケーションも興味深く映る。「ダークマン」以来のアクションと思うが、温和なリーアム・ニーソンの怒りが爆発。同じオヤジもの、「ダイ・ハード」のようなシリーズ化も期待できるかも。その位、この作品は出来がいい。

090905

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