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2009/06/07

名馬の条件

 安田記念のウオッカは圧巻だった。抜群の手応えで向かった府中の直線。だが目の前は壁ができ、判断を迫られる鞍上武豊。そして行き場を失い首を上げるウオッカ。万事休すと思われた瞬間、僅かな間隙をぬって伸びてきた。結果、2着のディープスカイに3/4馬身差をつけて優勝。安田記念連覇に初の10億円牝馬誕生の瞬間でもあった。さすがはダービー馬、天皇賞を勝った馬は伊達じゃない。

 それから遡る事14年前、同じ府中の直線、全く同じように進路を絶たれた馬がいた。それが二才時(当時呼称三才)のエアグルーヴ。オープン戦のいちょうステークスで、致命的ともいえる不利を受けたものの、きっちり1馬身差をつけ勝った。のちにオークス、二千メートル戦となった秋の天皇賞を牝馬で初めて制する事となる。奇しくも手綱をとったのは武豊。少々の不利では負けない、それが女傑の条件なのかもしれない。

 致命的な不利で思い出されるのが、2000年の有馬記念。年内古馬長距離GI(及び出走重賞)完全制覇のかかったテイエムオペラオー。直線の短い中山で進路を阻まれ、悲鳴に近い絶叫の中、壁をこじ開け、着差こそ僅かハナ差だったが、永遠のライバル、メイショウドトウを退けて勝っている。着差やタイムではなく、勝ち続ける事もトップホースに要求された条件なのだ。

 その点、今回の安田記念、ウオッカの2着に敗れたディープスカイは少々だらしない。昨秋の天皇賞以降勝ち星から遠ざかり、春シーズン叩き2戦目に打倒ウオッカを目指したものの、敗戦に陣営はあくまで目標は宝塚と一言。だが正直、安田でのパフォーマンス、走破タイムも平凡。宝塚記念の出走馬はまだ決まっていないが、天皇賞組、その他の重賞組等、けっして侮れないメンバーだ。果たしてディープスカイは「目標は宝塚」を結実できるのだろうか。

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