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2008/08/09

「ダークナイト」を観る

 盟友N氏と共に新生バットマンの二作目、「ダークナイト」を観てきた。前作は劇場でも観たが、先週のうちにDVDで復習は済ませている。リアル路線の強いクリストファー・ノーランによるバットマンだが、この「ダークナイト」はより色濃く、しかも迫力に満ちた一作。キャスト、スタッフ共に全てを出し尽くしたかのような二時間半。その世界感、物語、画面に釘付けとなった。

 本作は好敵手ジョーカーの登場、善と悪の対極が見どころだが、バートン版バットマンの一作目とは全く趣向が違う。圧巻のジョーカーも、ニコルソンのような漫画的なジョーカーではない。その狂気は中盤から緻密にバットマンたちを追い詰める。対極の敵、善の遂行と限界に悩むブルース・ウェイン=バットマン。バットマンからジョーカーへの主客逆転の瞬間、その存在感が凄い。その瞬間、ヒース・レジャーはニコルソンを凌駕したといえるだろう。今風に言えば、その姿ハンパない。

 レイティングを踏まえ、残酷な描写は避けられているが、内容を理解するには明らかに大人向きだろう。もちろんハリウッド大作の持ち味、エンターテイメント性も兼ね備え、アクション、カーチェイスは手に汗握る。ハンス・ジマーとジェイムス・ニュートン・ハワードの音楽は、前作を含めて主旋律を統一した曲を配し、派手なテーマ曲を脱却しつつ、物語の一貫性を高めていた。

 ストーリーも緻密だ。バットマンにゴールドマン警部補、検事ハービー・デント、幼なじみのレイチェルの運命が絡まっていく。トゥーフェイスの必然性、ジョーカーが描くシナリオは本当にハンパない。そしてこの作品を構築したクリストファー・ノーランに驚かされる。前作ではバートン版バットマン、箱庭世界からの脱皮に戸惑ったが、ゴッサムシティは世界の一部、むしろハードなストーリーに現実感を備える。街を走り抜けるバットポッドに違和感はない。善と悪、狂気を凌駕するもの、その答えの一つがこの作品にある。バットマンの行き着く先、壁を乗り越え、闇の騎士は街を見守り続けていく。

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