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2008/05/11

母の日にロールケーキを作る

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 妻に「実家の母へ、(母の日の)贈り物をどうするか?」と尋ねられ、少々困った。毎度、物を買ってあげるのもどうかと思い、つい思わず「ロールケーキを作る」と言い出してしまった。料理は久々に加え、お菓子作りは初めて。しかしながらお菓子作りは妻の十八番なのでアドバイスしてもらえるし、お菓子作りの武器、いやいや道具は揃っている。そもそもはボク自身が食べたいものとしてロールケーキを選んでみた。

 昨日のうちにスポンジは作っておいた。まず卵は卵黄と卵白に分け、それぞれを泡立てていく。卵白は砂糖を加えてメレンゲに、卵黄には砂糖と泡立てておく。気を使ったのはメレンゲと卵黄側をまとめる段階。ハンドミキサーを使わず、かなりの力仕事。空気を適度に巻き込みながら、スポンジのフワフワ感を育てるのだ。最後に製菓用の薄力粉を加え、生地にまとめる。まとめた生地は、クッキングペーパーを敷いた鉄板に流しならしていく。その後、予熱済みのオーブンレンジで、180度で20分焼き上げた。

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 使ったレンジは松下のビストロNE-W300。これまで妻の料理やパン作りに活躍してきたが、今回初めて自分で使ってみて、なかなかワクワクさせてくれた。生地が膨らみ、焼き目がついていく過程は興味深い。ちなみにこのビストロ、我が家では愛称、デラックス・マツコと呼ばれている。

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 焼いた生地は熱を取るため、網の上に載せ、ラップをしておく。ちなみにラップは、後で不要な焼き目を剥がす役目を果たす。

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 翌日の今日、タネのクリームを準備。生クリームに砂糖を加え、氷水に当てながらハンドミキサーで泡立てる。過度に立て過ぎると、硬くなってしまうので注意...そんな事、ご存知ですよね。

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 前日作っておいた生地は、クッキングペーパーとラップを剥がす。クリームを塗る表面には、ブランデー少量を加えたシロップを塗っておく。そしてクリームを重ねて伸ばす。さらに切った苺を敷き、生地を巻いていったら、ラップで締めて形を整える。そして冷蔵庫で数時間寝かせて出来上がり。レシピと妻の指導のままに、意外と簡単にできてしまった。

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 母の日の贈り物ゆえ、試食は両サイドの端とわずかに留めた。生地はしっかりしつつもフワフワ。やはり生クリームと苺の組み合わせは最強、たった一分程で試食を終えた。

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 妻を連れ立ってロールケーキを手に、実家の母の下へ。母はボクがロールケーキを作った事が信じられない様子だった。いいんですよ、信じなくても。また来年も作りますから...初物尽くしのお菓子作りだったが、クセになりそうだ(苦笑)。

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2008/05/09

「大いなる陰謀」を観る

 今夜はロバート・レッドフォード監督・出演による「大いなる陰謀」を観てきた。メリル・ストリープ、トム・クルーズを主役に据え、配給会社としては好興行を狙いたいところだが、内容はかなり硬派。しかもアメリカお得意のプロパガンダ映画ではない。実際、アメリカ国内の興行は惨敗。それを受けてか、日本公開も地味にスタート。そもそも「大いなる陰謀」という邦題も、興行的に微妙な印象は否めない。ただこれまでのレッドフォードの手掛けてきた作品は手堅かった事を忘れてはならない。

 物語は対テロ対策、アフガンへ掃討作戦を仕掛けるアーヴィング上院議員、彼を取材する記者ロス、大学で教鞭をとるマレーを中心に進んでいく。アメリカの抱える正義と平和の価値観を焦点に、作品は90分とコンパクト。先の三者、マレーの教え子たちの立場と行く末も、今のアメリカの現実である。ただ何か、ゴリ押しするような主張を感じなかったのは、レッドフォードのバランス感覚だろう。反面、本作に物足りなさを感じる所以でもある。唯一、マレーと対峙する学生トッドの姿は、部分的に日本人の立場と重なり興味深い。

 やはり本作の見どころは、メリル・ストリープとトム・クルーズによる、ガップリ四つの競演だと思う。ストリープの堅実さは言うまでも無く、特にトム・クルーズの政治家ぶりが光る。単独主演ではオレ様演技が目に余るが、名優ストリープが相手となれば、その演技もいい意味でバランスする。年齢的に円熟期にある事もあるが、顔の渋み、論破する姿は、クルーズの政治家転身を妄想させるほど。有名議員たちと同じフレームに収まる姿(たぶん合成)も板についている。

 一方、いい男の代名詞だったレッドフォード、今の姿は本作と無関係に痛々しく感じてしまう。別の役者に演じさせても良かった気もするが、この作品興行的な唯一の拠り所ゆえ、自ら豪華スターの一角に座るほか無かったと思うのは、少々勘繰り過ぎか。

 能天気なプロパガンダ映画を量産するハリウッド、時にこのような硬派な作品を繰り出すハリウッド。どちらも同じアメリカであり、後者は痛み知る良心、光明でもある。ただ大国の傘の下、理不尽なパワーバランスを否定できない現実。これからもそのジレンマが消える事は無いだろう。

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